病院めぐり
自分のための病院ではない。
頑として認知症診断を受けようとしない実母に、どうしたら受診させられるだろうか、と、
彼女と縁のあるいくつかの病院に、彼女が受診するよう促してもらうためだ。
実母に会おうとすると、私はその日の朝に、たいてい吐く。
自分にこんなデリケートな面が残っていたのかと不思議になるくらい、精神的にやられる。
剣士娘はそれを知っていて、私が一人で母と会わないですむよう、自分が同行する。
今回は娘には何も伝えていなかったので、途中でLINEをしたら心配された。
母に会いに行くわけではない。
母には会わないでいい。
宇都宮の病院に行くだけだ。 だから、大丈夫。 と、思っていたのだが……
朝、何も食べられなかった。
新幹線の中でも何かつまもうと思ったが、食べ物を買おうとしただけで吐き気がして、無理だった。
何も食べないまま、
母の家のそばの病院(奥さんが母の友人)と、一昨年に彼女が骨折して入院した病院と、
双方にコンタクトをとり、時間をとってもらって担当医師と相談してきた。
これがだめなら、こうしましょう、その次にはこうしましょう、と、提案してくれた。
宇都宮駅に戻ったのは、7時過ぎだ。
今日一日、水しか飲んでいなかったのを思い出し、新幹線に乗る前に、Beck'sに入る。
野菜ベースだから、まあ、大丈夫かな、と。
以前、京成線のどこかの駅に一時的なアンテナショップがあって、
時々、小学生だったお抹茶BOYや私が、とても気に入るお菓子があった。
(私は京成線沿いの大学に勤務していたことがあって、抹茶の保育園もそのそばだった)
そこで、一度食べたものの商品名も、店の名前もチェックし忘れ、
しかもアンテナショップはすぐに消えてしまい、悔やんだスイーツがあったのだが。
こんなところで発見 しかも駅ビルの固定店舗!
宇都宮の店だったそうだ。
確かにアンテナショップにもいろんな種類(味)があったな。
もちもちロールというものだったようだ。
でもって、店の名前は【クリオネ】だそうだ。
ふにょっとぷにぷにした皮の部分が癖になる。
要冷蔵で、1時間くらいしか持たないので、冷凍バージョンを購入した。
自宅で解凍して、10年ぶりくらいに食べたお抹茶坊主は、
「覚えてないけど、すごく旨い」 と、言っていた。
好みは変わってないんだろうな(笑)
私は、抹茶坊主や剣士娘に迷惑をかけない高齢者になれるのだろうか?