貞子尽くし 映画鑑賞録『リング』『リング2』『リング0~バースデイ~』
土曜日の委員会のあとに、久しぶりにお気に入りの和菓子店【つる瀬】に寄る。
店の中で抹茶を注文したのだが…… なんというか、抹茶がちゃんとした茶になっていない。
運ばれてきた抹茶茶碗が驚くほど熱かった時点で、
素人さんが――バイトで茶筅捌きに慣れていない人でも、お湯が熱ければ泡立ちやすいから――
慣れない素人さんがお茶を点てたのかなと思ったのだが、
……これはないだろ~これは。
抹茶がダマになったものが茶碗の底に残っているくらいならともかく、
口に含んだときに、ゴロゴロするほど、って、何だよ。
店員さんに 「抹茶が固まってましたよ」と、伝えても、「はあ」 と、何が問題なのかわかっていない返事もなし。
……この店は普段上野の観光客でとても混んでいて、この数年は外に人が並んでいることも多かったのだが、
混んでるからと、慣れないバイトさんを茶を点てさせるのはいかがなものか?
もっとも、和菓子の店頭販売のほうは、
いつもの人当たりのいい女性が、いつもどおりの味の和菓子を売ってくれました。
さて。 WOWOWで、『リング』シリーズをやってる。
『リング』は、前に観て(公開当時の映画ではなくて、この2,3年)、昭和感がすごいな、と思った。
『リング2』は、原作小説『らせん』の内容を映画化したものだと思っていたのに、違うようだ。
リング、らせん、のヒットに気をよくして、脚本を一般公募して作ったもののようだ。
・さりげなく、呪怨っぽいのは、少年の表情としぐさのせいだろうか?
・子供をつれて、井戸をよじ登る途中で、貞子を蹴り落とすんじゃなかったっけ?
と思うのは、たぶん私がハリウッド版『ザ・リング2』と混乱しているのだろう。
・小日向文世の声を聞いて、 「あれ? リチャード?」 と、思ってしまったのは、
「コンフィデンスマンJP」があまりにも当たり役だったから。
つまりほかのことばかりに気がいって、あまり映画に集中できなかった。
仲間由紀恵が品行方正顔で、清楚すぎて、貞子っぽくない……
そもそも、映画は昭和43年という設定で、時々あれ? と、思う昭和シーン(電話とか建物とか)がある。
そこで 「あれ?」 と思うのは、とってつけたようにそれが出てくるからだ。
リングは街の様子や、会社の室内(机に鉛筆が転がっているとか、デスクでタバコ吸ってる人がいるとか)から、
丁寧に昭和が再現されていたのに、これはちがう。
それ以上に、原作はこんなむちゃくちゃな話ではなかったでしょうに。
確かに、原作のバースディに、劇団の話はあったし、貞子分裂話もあってけど、
どこをどう捉えて組み合わせたら、こんな話しになるのか……
人気があるから作ったんだろうけど、なんかどうしようもない映画にされたな。
でも、まあ、貞子自身は悪いことをしようとしていないのに、
人に恐れられ、襲われる、自分の力がコントロールできない……なんてあたりは、
ファイアースターターはじめ、その他もろもろ超能力ものの定番かもしれない、と、思ったり。
なお、にぎやかし画像に歴代貞子を並べてみようかと思ったけど、もうやってる人がいるのね。