ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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(ドイツ)やっと週末

イメージ 1

FC2にほかの写真をのせて、こっちは略すつもりだったんだけど、
ほかのブログへの移動も考えて、こちらにもコピーをおきます。



水曜日からドイツに来ている。
スウェーデンで開かれる国際会議のついでとはいえ、
ドイツにも仕事ネタがいくつかあって、日本に呼び寄せる人材探しもかねている。

20年前くらいから、仕事でちょこちょこ訪問しているマインツに、
スウェーデンの国際会議のついでに寄ることにした。
ハワイから帰国したあと3日しかないが―――気にしない。
一時期は年に数ヶ月ずつ来ていた街だから、旅先の気がしないし、
そもそもほかの日程が調整しきれなかった。 

かつて夏休みには私のいたドイツに遊びに来ていた剣士娘が、懐かしがってついてきた。

これは小学生だった彼女がとても好きだった、マインツの大聖堂(DOM)。
今回も(私が仕事中の)昼間、一人でうろついてきたらしい。
1906マインツDOM

彼女が特に気に入っていた、MainzのDomの回廊。
1906マインツDOMの回廊

仕事の終わった夕刻、剣士娘は未訪問の【ザンクト・シュテファン教会】に連れて行く。
シャガールの青いステンドグラスが美しい教会だ。
ここまで青系を突き詰めたステンドグラスは珍しいので、しばし見とれる。
1906シュテファン教会1

有名なのに、いつ来ても混んでいないのもいい。
静謐という言葉がぴったりするのだよな、ここは。

ザンクト・シュテファン教会】を降り、インスタ映えしそうな【アイスグルブ】に連れて行く。
タワーという天井まで届きそうなジョッキ(?)があったり、
クルクル巻いたソーセージがあったりと、子供ウケがいい。
1906アイスグルブ

これは、ハーフメーターブルスト(2分の1メートルのソーセージ)、という。
滑らかなマッシュポテトと、ザワークラウト(キャベツの酢漬け)で10ユーロ弱。
1906アイスグルブソーセージ

アイスグルブは地ビールの店で、以前は唯一の地ビール店だった、と、思う。
醗酵している様子も眺めることができるのが楽しい。無愛想な店員もいるが、お勧めの店だ。
1906アイスグルブビール作り醗酵

こちらは銅製の醸造タンク。
1906アイスグルブビール作り1

奥のほうは、タンクの間に客席のテーブルがある。
1906アイスグルブビール作りタンクの間にテーブル


さて、前回マインツ大に来たときには、周りで路面電車の工事をしていて、
最寄りのバス停の正面が掘り返されていたが、新しい路面電車のラインができたからといって、
それほど便利になったようにも感じられない。 まあ、新しい路面電車は派手だ。
1906マインツの新しい路線

マインツ大学の正面(?駅に近い側)付近。駅から歩いてアクセスしようとすると、
研究所は真反対側にあるので、駅からマインツ大よりも、学内を歩く距離の方が長い。
1906マインツ大学

今回は、普段の【アドヴィナホテル】がとれなくて、【ベストウェスタンホテル】に泊まった。
大学の角(駅に近いところ)まで、徒歩10分弱だから、よい季節であれば便利だが、
冷蔵庫がないとか歯ブラシがないとか、シャンプー・リース・ボディソープがオールインワンとか、
いかにもドイツっぽいサービス精神の欠如が見受けられる。
1906ベストウェスタンホテル


仕事の話を数件済ませ、共同研究者というにはあまりにも個人的に親しい友人家族と、
夕食を食べに行った。(自宅にお邪魔して遊んでから、お子さんたちを連れて、と)

友人が選んでくれた店は、【BRAUHAUS GOLDENER ENGEL】という
家族連れの多い、新しい地ビールの店。(新しい店なので、HPをなかなか見つけられなかった)

1906マインツゴールデンエンジェル地ビールの店

本日のメニューのきのこパスタを注文したのだが(←ドイツ人はきのこ好きが多い)
どう見てもこれは、日本で言う「なめこ」なんではないかと。
でも、ちゃんとパスタの味になじませてあった。
1906マインツゴールデンエンジェルキノコパスタ


さて、ドイツで友人たちや学生たちに誘われるままに食事をしていると、
太るだけでなく、胃に負担がかかるので、一食は果物などで対応する。
娘にも勧めたら、勝手に果物の安い店を探して、カットフルーツなど購入するようになった。
1906マインツは果物がいっぱいの季節

これで3ユーロ弱なので、食べまくってました。
1906マインツは果物2ユーロくらい

週末は、ラインクルーズに行く予定で一日券(35ユーロ)を予約した。
暑くないといいな。

**このところ、ドイツは連日35度越えの異常な暑さです……しかもドイツ、エアコンありません。
**日本を発つ前にメールで聞いていたので、涼しい服や日焼け止めを持ってきましたが、
**ハワイより暑いよ……



平日はほったらかしの剣士娘と、週末にフランクフルトに出かけた。
マインツ中央駅から、S8でフランクフルトまで向かい、
まずは歩いて【ゲーテハウス】に行ってきた。
悲しいかな毎回迷う。地図を持たずに歩く私にとって、小さな博物館はわかりにくいのだ。

そんな街中で目立たないゲーテハウスだが、内装が美しくて好きだ。
HPに飾られているのと同じような写真になってしまっても、美しいものは美しい。

こちらは応接室。
ゲーテハウスの応接室

上のフロアに移動し、奥の部屋の本の山は、ゲーテの父親の書斎。
ゲーテは裕福な家の、きちんとした、そして感受性の強い子だったのだな、というのがわかる。
ゲーテハウスの書斎

以前来たときにも気になった部屋ごとの暖房施設や(←寒かったんだろうな)
ゲーテハウスの暖房器具

キッチンに並ぶ鍋やクグロフ型、かまどに、皿。いいなあ、と思う場所は、毎回同じだ。
ゲーテハウスの竈やキッチンツール

縦型のグランドピアノ。不思議な構造で、前に見たとき、ピアノと思っていなかった。
ゲーテハウス縦長のグランドピアノ

ゲーテの妹の部屋。実はこちらも奥の机がピアノになっている。
ゲーテの一家は音楽家族だったようだ。
ゲーテハウス机型のピアノ


ゲーテハウスでゆっくり過ごし、次は【大聖堂】に向かう途中の【カタリーナ教会】。
剣士娘は感動もなく眺めていたが、
ザンクト・シュテファン】の青ステンドグラスと比較するのは、どの教会だって気の毒だ。
フランクフルト_カタリーネン教会

こちらは、中に入るととてもモダンな【ザンクトパウルス教会】。
フランクフルト_中はモダンなパウル教会

有名な【レーマー広場】に着く。
観光客がいっぱい写真を撮っていて、しかもイベントがあるのか中央にステージを作っている。
フランクフルト_レーマー広場

次は、【アルテ・ニコライ教会】。騒がしいレーマー広場の正面なのに、しっとりと静かだ。
フランクフルト_ニコライ教会

大聖堂が礼拝中で入れないので、レーマー広場のすぐそばの
レストラン【Weinstube im Romer】にで遅い昼食にする。ドイツ料理各種が選べるようだ。
フランクフルト_Weinstube_im_Romer_内装

今回まだシュニッツェルを食べていなかったので、
カイザーシュニッツェルと、匂いの強いハンドケーゼ(手でまとめたチーズ)を注文する。
味はそれなり、でも、量が多い……
フランクフルト_Weinstube_im_Romer_食事

レーマー広場は、人が多く出ているだけあって、パントマイムの芸人さんも来ている。
銅像にしか見えない彼は、コインを入れたら、銅像っぽいお辞儀をしてくれた。
フランクフルト_レーマー広場のパントマイム

大聖堂…正確にはバルトロメウス大聖堂】の礼拝はまだ続いていたが、
6時過ぎて人の足が減ったら、扉が開けられて、中に入っても良いようになった。
団体客でないヨーロッパっぽい観光客といっしょに、後ろから静かに礼拝を見た。
フランクフルト_大聖堂は礼拝中

中国人でも日本人でも、アジア系は集団だと周りが見えなくなって騒ぐ気がする。
ヨーロピアンは集団が小さいからか、観光客たちが静かだ。少し反省したい。

でも……カフェで酔っ払って、踊り倒れるのも、やっぱり地元のドイツ人なんだよね……
フランクフルト_Cafe_Liebfrauenberg_酔っ払いがたくさん



さて、翌日、日曜日にはライン予定で、研究所で一日券をプリントアウトしておいた。
ちなみに、乗り降り自由の一日券で35ユーロなので、たぶんかなり安い。
   (プリントアウトしたバーコードが必要なので、現地で購入するときにちょっと面倒)
なお、マインツ発は一日一便なので、早めに向かったが、ガラガラだった(苦笑)
7月になると、もう一便増えるのだが……
ラインクルーズ_時刻表と地図

【お勧めのラインクルーズパターン】
10年ほど前に剣士娘といった行程とほぼ同じ、
朝、マインツを出て、リューデスハイムで降りて街を散策して、
ザンクトゴアまで行く予定にした。
寒いとビンゲン発に変更するが、ラインクルーズの案内時はたいていこのパターンにする。
小学生のときの娘はザンクトゴアで古城まで登れなかったので、古城見学を入れ、
流れに逆行する船で(食堂の大きな船だったら)食事をしながらゆっくり戻ることにする。
逆行便は6月中はリューデスハイム止まりなので、ビンゲンからは電車でマインツに戻ればよい。 (ザンクトゴアから電車でもいいか……)
**なお、フランクフルトに戻るなら、右岸のリューデスハイムからの電車がいい。


朝、マインツの船着場のそばで、娘は小学生のときに遊んだ遊具を見つけた。
童心に返って同じことをする大学生。
ラインクルーズ_マインツ10年前と同じことをする大学生

船に乗り、マインツを出てすぐ。
このあたりにはまだ古城はなく、進行方向右側の森やブドウ畑が美しい。
ラインクルーズ_マインツを出てすぐ

ワイングートが多いキードリッヒ。
船着場から街並みよく見えるので、降りなくても観光した気分になる。
ラインクルーズ_マインツを出てすぐキードリッヒ周辺

小さくて込み合っている町並みがかわいらしい【リューデスハイム】。
ほとんどのラインクルーズ船はここから発着するので、非常に観光地化している。
ラインクルーズ_リューデスハイム2

この街は食事にも、お土産類を選ぶのにも便利だ。
ニーダーヴァルトの碑に向かうロープウェー横には、一年中ウィンドミルを売る店がある。
ほかではクリスマスシーズンしか見かけないので、ラインクルーズの間に購入するのもいいのかも。
ラインクルーズ_リューデスハイム

リューデスハイムを出てからは、進行方向左側のほうがたくさんの古城を見れる。
猫城、ねずみ城、税関のカープローレライロック(これは右)を船から眺め、
ザンクトゴアで下船。(……個人的にここまでが見所だと思う) 

カフェでお茶を飲んでから、山の上にあるラインフェルスの古城に”徒歩で”向かった。
ちなみに、気温は39度だ。死んでしまいそうだ……
ラインクルーズ_ラインフェルス城に登る

なお、私はいつもショートカットして城に行く道を使っていたのだが、
途中草が多く茂っていて、城側についてみたら、通行禁止のロープが張ってあった。 
みんな通り抜けてたけど。
なお、古城の地下(山をくりぬいた部分)の暗闇の道は、ツアー以外では入れないので、
普通に城壁の中などを回ってきた。

ワイン庫や、薬、牢、武器庫、兵士の部屋など、戦闘用の城なんだよなあ。
ラインクルーズ_ラインフェルス城は要塞

帰りは予定通り、船の中で少し食べて、ビンゲンからは鉄道でマインツまで。
少し疲れたけれど、一日中遊んだ気がした。

……明日は、コペンハーゲン空港(デンマーク)経由でマルモ(スウェーデン)だ。(6/30日)