(ドイツ)やっと週末
FC2にほかの写真をのせて、こっちは略すつもりだったんだけど、
ほかのブログへの移動も考えて、こちらにもコピーをおきます。
水曜日からドイツに来ている。
スウェーデンで開かれる国際会議のついでとはいえ、
ドイツにも仕事ネタがいくつかあって、日本に呼び寄せる人材探しもかねている。
20年前くらいから、仕事でちょこちょこ訪問しているマインツに、
スウェーデンの国際会議のついでに寄ることにした。
ハワイから帰国したあと3日しかないが―――気にしない。
一時期は年に数ヶ月ずつ来ていた街だから、旅先の気がしないし、
そもそもほかの日程が調整しきれなかった。
かつて夏休みには私のいたドイツに遊びに来ていた剣士娘が、懐かしがってついてきた。
これは小学生だった彼女がとても好きだった、マインツの大聖堂(DOM)。
今回も(私が仕事中の)昼間、一人でうろついてきたらしい。
彼女が特に気に入っていた、MainzのDomの回廊。
仕事の終わった夕刻、剣士娘は未訪問の【ザンクト・シュテファン教会】に連れて行く。
シャガールの青いステンドグラスが美しい教会だ。
ここまで青系を突き詰めたステンドグラスは珍しいので、しばし見とれる。
有名なのに、いつ来ても混んでいないのもいい。
静謐という言葉がぴったりするのだよな、ここは。
タワーという天井まで届きそうなジョッキ(?)があったり、
クルクル巻いたソーセージがあったりと、子供ウケがいい。
これは、ハーフメーターブルスト(2分の1メートルのソーセージ)、という。
滑らかなマッシュポテトと、ザワークラウト(キャベツの酢漬け)で10ユーロ弱。
醗酵している様子も眺めることができるのが楽しい。無愛想な店員もいるが、お勧めの店だ。
こちらは銅製の醸造タンク。
奥のほうは、タンクの間に客席のテーブルがある。
最寄りのバス停の正面が掘り返されていたが、新しい路面電車のラインができたからといって、
それほど便利になったようにも感じられない。 まあ、新しい路面電車は派手だ。
マインツ大学の正面(?駅に近い側)付近。駅から歩いてアクセスしようとすると、
研究所は真反対側にあるので、駅からマインツ大よりも、学内を歩く距離の方が長い。
今回は、普段の【アドヴィナホテル】がとれなくて、【ベストウェスタンホテル】に泊まった。
大学の角(駅に近いところ)まで、徒歩10分弱だから、よい季節であれば便利だが、
冷蔵庫がないとか歯ブラシがないとか、シャンプー・リース・ボディソープがオールインワンとか、
いかにもドイツっぽいサービス精神の欠如が見受けられる。
仕事の話を数件済ませ、共同研究者というにはあまりにも個人的に親しい友人家族と、
夕食を食べに行った。(自宅にお邪魔して遊んでから、お子さんたちを連れて、と)
友人が選んでくれた店は、【BRAUHAUS GOLDENER ENGEL】という
家族連れの多い、新しい地ビールの店。(新しい店なので、HPをなかなか見つけられなかった)
本日のメニューのきのこパスタを注文したのだが(←ドイツ人はきのこ好きが多い)
どう見てもこれは、日本で言う「なめこ」なんではないかと。
でも、ちゃんとパスタの味になじませてあった。
さて、ドイツで友人たちや学生たちに誘われるままに食事をしていると、
太るだけでなく、胃に負担がかかるので、一食は果物などで対応する。
娘にも勧めたら、勝手に果物の安い店を探して、カットフルーツなど購入するようになった。
これで3ユーロ弱なので、食べまくってました。
週末は、ラインクルーズに行く予定で一日券(35ユーロ)を予約した。
暑くないといいな。
**このところ、ドイツは連日35度越えの異常な暑さです……しかもドイツ、エアコンありません。
**日本を発つ前にメールで聞いていたので、涼しい服や日焼け止めを持ってきましたが、
**ハワイより暑いよ……
平日はほったらかしの剣士娘と、週末にフランクフルトに出かけた。
マインツ中央駅から、S8でフランクフルトまで向かい、
まずは歩いて【ゲーテハウス】に行ってきた。
悲しいかな毎回迷う。地図を持たずに歩く私にとって、小さな博物館はわかりにくいのだ。
そんな街中で目立たないゲーテハウスだが、内装が美しくて好きだ。
HPに飾られているのと同じような写真になってしまっても、美しいものは美しい。
こちらは応接室。
上のフロアに移動し、奥の部屋の本の山は、ゲーテの父親の書斎。
ゲーテは裕福な家の、きちんとした、そして感受性の強い子だったのだな、というのがわかる。
以前来たときにも気になった部屋ごとの暖房施設や(←寒かったんだろうな)
キッチンに並ぶ鍋やクグロフ型、かまどに、皿。いいなあ、と思う場所は、毎回同じだ。
縦型のグランドピアノ。不思議な構造で、前に見たとき、ピアノと思っていなかった。
ゲーテの妹の部屋。実はこちらも奥の机がピアノになっている。
剣士娘は感動もなく眺めていたが、
【ザンクト・シュテファン】の青ステンドグラスと比較するのは、どの教会だって気の毒だ。
こちらは、中に入るととてもモダンな【ザンクトパウルス教会】。
次は、【アルテ・ニコライ教会】。騒がしいレーマー広場の正面なのに、しっとりと静かだ。
大聖堂が礼拝中で入れないので、レーマー広場のすぐそばの
レストラン【Weinstube im Romer】にで遅い昼食にする。ドイツ料理各種が選べるようだ。
レーマー広場は、人が多く出ているだけあって、パントマイムの芸人さんも来ている。
6時過ぎて人の足が減ったら、扉が開けられて、中に入っても良いようになった。
団体客でないヨーロッパっぽい観光客といっしょに、後ろから静かに礼拝を見た。
中国人でも日本人でも、アジア系は集団だと周りが見えなくなって騒ぐ気がする。
ヨーロピアンは集団が小さいからか、観光客たちが静かだ。少し反省したい。
でも……カフェで酔っ払って、踊り倒れるのも、やっぱり地元のドイツ人なんだよね……
さて、翌日、日曜日にはライン予定で、研究所で一日券をプリントアウトしておいた。
ちなみに、乗り降り自由の一日券で35ユーロなので、たぶんかなり安い。
(プリントアウトしたバーコードが必要なので、現地で購入するときにちょっと面倒)
なお、マインツ発は一日一便なので、早めに向かったが、ガラガラだった(苦笑)
7月になると、もう一便増えるのだが……
【お勧めのラインクルーズパターン】
10年ほど前に剣士娘といった行程とほぼ同じ、
ザンクトゴアまで行く予定にした。
寒いとビンゲン発に変更するが、ラインクルーズの案内時はたいていこのパターンにする。
小学生のときの娘はザンクトゴアで古城まで登れなかったので、古城見学を入れ、
流れに逆行する船で(食堂の大きな船だったら)食事をしながらゆっくり戻ることにする。
**なお、フランクフルトに戻るなら、右岸のリューデスハイムからの電車がいい。
朝、マインツの船着場のそばで、娘は小学生のときに遊んだ遊具を見つけた。
童心に返って同じことをする大学生。
船に乗り、マインツを出てすぐ。
このあたりにはまだ古城はなく、進行方向右側の森やブドウ畑が美しい。
ワイングートが多いキードリッヒ。
船着場から街並みよく見えるので、降りなくても観光した気分になる。
小さくて込み合っている町並みがかわいらしい【リューデスハイム】。
ほとんどのラインクルーズ船はここから発着するので、非常に観光地化している。
この街は食事にも、お土産類を選ぶのにも便利だ。
ニーダーヴァルトの碑に向かうロープウェー横には、一年中ウィンドミルを売る店がある。
ほかではクリスマスシーズンしか見かけないので、ラインクルーズの間に購入するのもいいのかも。リューデスハイムを出てからは、進行方向左側のほうがたくさんの古城を見れる。
ザンクトゴアで下船。(……個人的にここまでが見所だと思う)
カフェでお茶を飲んでから、山の上にあるラインフェルスの古城に”徒歩で”向かった。
ちなみに、気温は39度だ。死んでしまいそうだ……
なお、私はいつもショートカットして城に行く道を使っていたのだが、
途中草が多く茂っていて、城側についてみたら、通行禁止のロープが張ってあった。
みんな通り抜けてたけど。
なお、古城の地下(山をくりぬいた部分)の暗闇の道は、ツアー以外では入れないので、
普通に城壁の中などを回ってきた。
ワイン庫や、薬、牢、武器庫、兵士の部屋など、戦闘用の城なんだよなあ。
帰りは予定通り、船の中で少し食べて、ビンゲンからは鉄道でマインツまで。
少し疲れたけれど、一日中遊んだ気がした。