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読書録 『しゃばけ』 他

うあああ、十手って、通販で買えるんだね。

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体調不良で伏せっていたので、本を読んだ。

新潮文庫 畠中恵 『しゃばけ』 『ぬしさまへ』 『ねこのばば』 『おまけのこ』
つまり、一気にシリーズ全部である。

ぬしさまへ』が気に入って、全部買ってきてもらったのだが......

はっきり言って、気楽に読める漫画レベルのエンターテイメントである。

一見、宮部みゆきのお江戸のシリーズのような雰囲気もあるが、
こっちの方がはるかに陽気で軽い。

主人公は、江戸の大店の若旦那で、妖怪の血を引いているものの気弱で病弱、
それがやはりこれも妖怪の、美形と剛の者の手代二人の力を借りて
アームチェアディテクティブで、身の回りの事件を解決していくのだ。
しかも、事件の半数が妖怪や幽霊がらみ。

富豪の探偵や刑事も目新しくはないし、
人外の力を借りて、事件を解決するのも、ありがちといえばありがちだし、
主人公が限りなく善人なのも、そう珍しくはない。

隅の老人みたいなアームチェアでも、
ボーンコレクターみたいにベッドに寝てるわけでもなくて、
日本のお布団だからちょっと違うといえば違うのだが。

ひゅんひゅん読めますw
あとにも残りません....... と、思っていたが、
ちょいとほろ苦さが残ったりするのが、この作者のうまさなのかもしれない。

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私、歴史に弱いくせに、江戸文化や江戸がらみ小説だけ好きなんだよなあ (^^;

ひょいと、ジョージ・R・R・マーティン『皮剥ぎ人』を思い出した。
喘息の狼男が、人外のものと対決する話なのだが、
狼男にできることは限られていて、その範囲の中で精いっぱい頑張る様子が、
人間とは微妙にずれていながら、彼らの論理で頑張ったり悩んだりするしゃばけの主人公達と
かぶっていたような気がする。

他にもずいぶん読んだのだが、それはいずれまた。