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読書録 『容疑者Xの献身 』

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きゃあ、飛行機取ってないよ、
   宿取ってないよ、え? 一泊430ドル? なにそれ、でも、まあしょうがないか......

最近、どうせ持ち出し(出張経費の上限以上で、自分で払う分)と思うと、贅沢なホテル手配してるなあ。
ホテル探してる時間、もったいないんだもの。
以前は、やり手の秘書さんが、経費内でしかも良さげなホテルを探してくれてたんですけどね。
英語、仏語ペラペラで、パソコン関係も何でもできて(あっという間に自分でマニュアル読んでものにする)、
経理も強い秘書さんなんて、もう、見つけられないだろうなあ(涙)

と、そんなジタバタと忙しい環境の中、
    東野圭吾 『容疑者Xの献身』 文春文庫  読了

   http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/23/86/9784163238609.shtml
   http://www.bunshun.co.jp/galileo/yougisha-x/index.html
                             (ムービーあれこれ付)

直木賞だったのね、映画にもなったのね.....うん 当たり障りない佳作だと思う。
話自体はとても面白かったと思う。
人間の心の動きとかもよくわかるし、直木賞も、まあ当然といえば当然だと思う。


しか~し。

何ゆえこれが「ガリレオ」なのだ。
私が「ガリレオ」やエンターテイメント小説に求めているのは、直木賞が求めているものとは違う。

数学に投影してみてるだけで、どこに科学論理が?
このトリックなら、探偵役は御手洗潔でも、アリスでも、江戸川コナンでもいいじゃないかあ。
おまけに、本格推理というにはイマイチだし。

というわけで、少々不満は残ったものの、ノンストップで最後まで読みました。


そういえば、ゼブラが同人などで小説を書いているころ、
ネタ的には似たようなものを書こうと思ったことがあります。

事件が起きた途端に、自分の推理で真犯人にたどりついて接触し、
加害者側に正義があった場合は、縁もゆかりもないはずの加害者に味方し、
事後トリックを駆使して警察をミスリードする。
焦点となっている犯罪の犯人と無関係な人が、トリックを考えて、事件を動かしていく話。
社会派でも何でもなく、自分の知識量と明晰さを試すためだけに、警察に挑む。
で、どうせなら、自分で犯罪を犯すよりは、犯罪を犯さざるを得なかった人を救っておこうか、みたいな。
人情とか、社会派の問題とかは、おまけみたいなもんで。
               うまくまとまらなかったので、書きかけたまま放置なんですけどね。


…………基本的に、本格っぽいの読むときにトリック優先なので、
心を寄せた人を救う、だの、自白で結末 だのは 中途半端に思えたのかもしれません。

なお、トップの画像は エッシャーメビウスです。