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過去の読書録 『レフトハンド』

 
個人的にウケたモダンホラー  中井拓志 『レフトハンド』 角川ホラー文庫

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画像はダリの 石榴の心臓…………ですが。
怖いとか、キャラがどうこうとか、ネタがどうこうとかすっ飛ばして、ストレートに楽しんで読みました。
だいたい、この設定って モロに○○研究所じゃん。

かっこいい説明だが、ちょっと違うと思いつつ
    http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/lefthand.html 

小説としての完成度が高いかと聞かれたら、そうでもない。
話がゴタゴタ、モタモタしているし、個々の人物の余計なこだわりを詰め込み過ぎである。
話の進行に都合がいいように、人の性格や知的レベルが変わったりする。
シェイプアップしたら、もっとずっと読みやすくなると思う。

登場人物がすべて職業分類でのステロタイプのバカ (頭脳明晰な博士もいるが、基本的に愚か者) で、
こいつら馬鹿じゃねーの、と、ため息をつきつつ、うちの研究所にもいそうだなあ~こういう奴、とも思う。
まあ、科学者の一面を的確に切り取っているというか、
そういうあたりが心にヒットしてしまったのだと思います。

それほど一般に受けるかどうかわかりませんが、
サクッと読めるので、おバカなバイオハザードに興味のある方は、どうぞ。


  何だったんだろう? 
  『レフトハンド』を読んだ時期、内容のあまりない勢いだけの小説を沢山読んでいた気がする。
  ホラーじゃないけど、戸梶圭太の 『湾岸リベンジャー』 もそうだし、
    http://www.walkerplus.com/book/bm000702/bo000653.html
  『OUT』にまそっくりな、小川勝己の 『葬列』 もそうだ。
    http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200301000384

  ちなみに、OUTより爽やかな葬列が好きなのだが、この人の他の本は××××である。
  一方、戸梶圭太は病みつきになると、沢山読みたくなります。