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映画鑑賞録 『The Solist』

機上の映画鑑賞録 『The Solist』

日本語サイトはあるわけないと思っていたのだが、ググってみるもんですね。
見つけてしまいました。ヒットという文字がむなしいです。
http://rojyo-soloist.jp/

で...... 何と言ったらいいのか、実話だそうですが。

たぐいまれな音楽の才能を持ったホームレスの黒人、ナサナエル=エアーズに、
LAタイムスの売れっ子コラムニストがいれこんで、
どうにかして表舞台に立たせようとするのに、ぜんぜんうまくいかない話。

精神障害があって、ここ一番で暴れてしまうナサナエルにもどかしい気分になるが、
ナサナエルの演奏が(映画として)それほど感動的に表現されていなかったので、
主人公のコラムニストに感情移入できなくて困りました。

途中からチェロの指導を引き受けてくれた指揮者は、どう考えても悪人じゃないし、
彼なりにナサナエルのことを考えているのに、失敗してしまった様子に、
主人公が (自分の態度を振り返って) もう少し学べばいいのに、
指揮者を非難するだけだったし、そのあたりも脚本がイマイチかなあ。と。
実話だから、最後はしょうがないと言えばしょうがないんだけど、
実話を “もとにした” とか何とか言って、もう少しどうにかならなかったのかな、と、思います。

しかしこの感覚、相手にとって良かれと思って取った行動が
相手にとってはむしろ迷惑で、追い詰めて反撃させるところまで行ってしまう、
どうやってもこっちの気持ちが伝わらない、というあたりの感情は、
発展途上国に支援する先進諸国の気分と同じなのではないか、と、ふと、思ったりしました。

問題提起はしてるんだろうけど、
で、ひとまずのハッピーエンドみたいな終わりのナレーションはついてるんだけど、
「努力しても無駄だよ」 的な鬱々とした気分になります。

いろんな見方があるのだとは思うんですけどね。と、逃げておこう(笑)

少なくとも、英語のまま見たら、そんな感じでした。日本語吹き替えになってたら、少し違うかもしれません。