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拡散と希釈

さて、裏記事。
 
マックスウェルの悪魔 の記事中に、続けて書き込もうかと思っていたのだが、
さすがに不快に思う人もいるだろうし、場合によってはヒステリックなコメントが来そうなネタなので、
分離して限定記事にしておく。
放射線医学でも、生物学でもなく、物理(統計学)観点の思考だということをまず初めに言っておきます。
 
 
帰宅途中に携帯でニュースというか、関連の雑誌記事を見ていたら、
       「セシウム検出新米も流通させろ!」 農水省から驚愕のマル秘指令!!
なんて記事がありまして。
信憑性云々や役人の言葉は切り取り方で色々あるからなあ、ということは置いておいて、 <放置するなよ
1ベクレルでも、放射性物質が含まれているお米は口にしたくない!」 なんてのが
事実上不可能なのなら、どうすりゃいいか、って考えはじめました。
 
生物は専門ではないので、細かいデータをつつく気はないのですが、最低限の(共通レベルの)知識として
放射線の影響は遺伝子のコピー時、つまり細胞分裂時に影響を及ぼす、というならば、
細胞分裂の盛んな子供の親としては、放射性物質の飲食は少なけりゃ少ないほどいいと思うわけで………
 
    #1万回に一回コピーエラーを出す大型コピー機があって、
    #100回に一回コピーエラーを出す卓上コピー機があったとする。
    #大型コピー機は1秒間に20枚のコピーを排出し、
    #卓上コピー機は1枚プリントするのに10秒かかる。
    #結果として、大型コピー機は、500秒に一回エラーコピーが見つかる可能性があり、
    #卓上コピー機は、1000秒に一度エラーコピーを出す可能性がある。
    #大型コピーのエラーの確率は低いのに、単位時間のエラー頻度は高くなっちゃうのだ
 
    #コピーを細胞分裂、エラーを被曝による健康被害、と読みかえると、
    #同じエラー確率でも、細胞分裂が盛んな子供の方が危険度が高いのは自明だと思う。
 
    ##そうそう、話は違うけど、時間のタームを見落としちゃう人って多くてさ、
    ##CO2削減かなにかの話題で、燃やしても、埋めて腐乱しても、
    ##最終的には同じ量の二酸化炭素が出るんだから、云々、 という論理を展開している人がいた。
    ##腐乱するのにかかる時間と、燃やすのにかかる時間を比べてみてくれ。
    ##他の環境、例えば二酸化炭素を酸素に戻す植物の呼吸速度は、一定なわけなので、
    ##腐乱ならばバランスの取れる地球表面が、燃焼によって一時的に二酸化炭素過多になるわけだ。
    ##地球上の原子の数は(ほぼ)同じなんだから、一時的にバランスを崩しすのが問題なんだよね。
 
小さな子供でなくても、局所的に細胞分裂が盛んな、
例えば第二次成長期で生殖器官が発達するであろう中学生の娘の世代のことも気になって、
だから、“限りないゼロ” を求めて騒いじゃう人の気持ちもわからないではないんだけどさ。
私も出来ることならばゼロを求めたいんだけどさ。
そういう感情的なところを取っ払って、数字だけを考えると………
 
500ベクレルの米が危険で、50ベクレルなら安心だと思えるなら、
     1対9で、安全な米とブレンドすりゃあいいじゃん。 と、思う。
              5ベクレルまで落としたいなら、1対99で混ぜりゃいいじゃん。 と、思う。 
      要は、積極的に希釈すりゃいいんでしょ。
 
測らない、数値表記もしないで、疑心暗鬼にさせられる商品より、
数値の書いてある (危険率の分かる) 商品の方が、むしろ安心なんじゃないのかな?
子供や妊婦でも許容できる値を基準にしてブレンドすれば、どれを購入しても危険はない、ってならないかな?
 
 
それに、もうそろそろ、というか、ようやく、
     (ま、どこまで危険、安全って議論は置いておいて、  ←だから放置するなよ
現在みたいな低線量被曝の場合には、被曝線量の積算値(合計でどれだけ浴びたか)が問題
になるってわかってるんだから、
空気や水からの放射性物質の体内取り込みと、それによる被曝が回避できない被災地域の人達には
せめて食物からの放射性物質の取り込みは減らしてあげて、
ブレンド米は、食べ物以外からの被曝の恐れのない、遠隔地の人達に供給すればいいのではないだろうか?
 
あえて遠隔地に郵送することは、放射性物質の拡散と同じではないか、と考える人も出るかもしれない。
でも、放射性物質は小さい分子やクラスターであっても、(原発で追加発生されない限り)数の限りがあるので、
それが風やら、エントロピーの増大やらで、自然に広がっていってしまう拡散と、
積極的に希釈してコントロールして分散させることは、別のものだと思う。
 
まあ、被災地でもない場所の住民が、汚染米の危険を共有するなんて、ほんのわずかであっても嫌だ、
という意見が出てくであろうことは、容易に想像できる。(私だって、感情的には嫌なんだと思う。)
原発の周りは、原発があることの恩恵を受けていたのだから、別の地域がその負債をかぶる必要はない、
という意見も出てくるのではないかと思う。
 
ただ、それも、どこまでをユニット(ひと固まり)として考えるかだ。
原発周辺30キロとユニットとして扱うか、福島県としてまとめるか、北関東及び東北とまとめるか。
原発事故を起こした日本、と、ひとくくりに考える他国も多いんじゃないのかな?
 
日本をユニットとして、日本全体の問題として原発事故を扱うのに一番適しているのは、日本政府だと思う。
だから、日本政府……つうか、(上のニュース(←情報の意味)が信用できるのなら、農水省かな)
農水省は責任を持って、余裕をみた設定値まで汚染米を薄め、ブレンド
それを水や環境からの被曝の可能性の小さい、(原発からの)遠隔地に送り、
購入してもらうための説明と説得の責任があるんじゃないのかな? と、思うのだ。 
 


 
なお、少し前に、ブログの文章を無断で別の所に転載されて、
それを私の知人が (のちに私も) 目にする、ということがありました。
 
ひとつ前の記事にも書きましたが、解釈の根拠とするほとんどの部分はwikiに出てるような公知の事実です。
一見、目新しいように見えても、私と同じような経歴の人なら、当たり前のように思いつくことがらです。
加えて、「私はこんな風に考えるのだが、どうだろう?」 という解釈の一つとして書いているだけなので、
新しい情報や、意見に納得したら、簡単に主張をひっくり返します。
自分の立場とか所属機関の名誉とかを考慮に入れずにいられるのが、匿名ブログの利点と思ってますし。
 
だから(この場の文責はゼブラにあっても) それを強気で無断転載しちゃった奴の責任までは負えません
    パクるのなら、主張の姿勢までパクってくれぃ………と、いいつつ、揉め事は嫌なので限定記事にします。