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映画鑑賞録 『ツリー オブ ライフ』

研究所の他のメンバーと一緒の出張なので、今回の飛行機はJAL
JALは生まれて初めてかも、と、思う <幼少期はカンタスばかりだったはずだし、国内線はほとんど乗らない。
雰囲気の違うエコノミーの機内食を食べながら、モニターで映画鑑賞。
 
      ツリーオブライフ   http://eiga.com/movie/53203/
 
ブラッドピットの出てくるCMを盛んにやっているので、(CMを)見たことのある人がほとんどだろう。 
 
イメージ 1
羽田=ソウル間では、全部は見られないので、前半は機内、後半はホテルのmovieサービスで観た。
だから、前半は英語に日本語字幕が付いていて、後半は韓国語(?)吹き替えに、英語字幕だった。
そういうわけで、もしかすると、充分この映画をみ切れていないかもしれない、と、断っておく。
 
一言、だるい、暗い、だからどーした、と、思ってしまう。
 
聖書の言葉がちりばめらてていて、キリスト教の教えを伝えていない事もないのだが、
冒頭、雄大で幻想的で美しい、未知との遭遇をパクったような宇宙写真(動画ではない)が続き、
映画CMに戻ったのか、なんなんだこれは、と、悩む。 ブラピはどこだよ、宇宙飛行士だったのか、と。
すべての始まりは宇宙から、ということなのなら、正当とはいえあまりにも安易な映像挿入だと思う。
壁で流しっぱなしになっている環境ムービーならいいかも、などと失礼なことを思う。 
見とれずに飽きてしまうのは、ナショナルジオグラフィックスなどの、もっと綺麗な映像を見慣れているからかも。
 
トレースしているのが 『ヨブ記』 なのも、私にはなんだかなあ、だ。
 
   ヨブ記ダイジェスト (← これはゼブラの解釈です、正しくは、ご自身でヨブ記をお調べください);
      神様がヨブの敬虔さを試すために、ヨブの身体に醜いデキモノを作ったり、
      彼の奥さんや子供を殺したり、彼に立て続けに不幸を与える。
      それでもヨブは神を恨まず、敬虔さを捨てなかったので、
      神様は満足して、ヨブに新しい家族を与えてあげました。
                                        ふざけんなっ
 
厳格で独善的で暴力的な父親(こいつがブラピね)、と、敬虔で優しいお母さんの間に、3人の男の子。
お母さんと穏やかな日を過ごしていても、出張しがちな父親が帰って来たとたんにすべては大無し。
長男のジャックは、親の望むとおりの“神が良しとする人間”になれない事を悩み、父親に反抗する毎日だ。
そんな中で、弟の一人が湖で溺れ死んでしまう。
失った弟(←神様の裏切りと考える)&生きている弟への愛情と、青少年期の悩みに混乱していく。
 
多くの人間はヨブではないので、身の回りの不幸を嘆き、神を恨んでも当然だと思う。
映画としてそれを取りあげるには、誰もが過ごしたであろう日常を(イメージ画像と共に)トレースするのではなく、
何かイベント (ドラマチックな出来事) を盛り込まなくては、説得できないのではないだろうか?        
幼少期を懐古するという意味では、『スタンドバイミー』 に似た部分もあるのだけど、
ネガティブな 『スタンドバイミー』、俺の傍にはどうして誰も居てくれないんだよぉぉ、って感じで。
 
 
静かにその世界に入り込める人には良い映画なのかもしれない。  ←あまり好評を聞かないが。
少なくとも、飛行機の中で見る映画ではありませんでした。
賛否両論あるということでしたが、カンヌで賞を受賞するほど良い映画とは思わないし、
少なくとも、私にはだるい映画でした。
 
   *ブラピは敬虔なクリスチャンで、でも、力が無ければ人は生きていけない&他人に敬意を示されたい、
    という、一般にイメージされるキリスト教徒からはかけ離れた生き方を貫いていたので、
    私も独自解釈のうヨブ記を振り回してみました。