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本に埋もれる日 読書録 それいけ銃撃戦

本に埋もれる日、と題して、その第二弾。
本棚にあふれかえった本を、BOOK OFFに運ぶ前に、ちょっと思い出してみました。
 
ギャビン=ライアル  
クライブ=カッスラー 
ティーブン=ハンター
 
ここの3人は私の中で、同じ括りかなあという、華麗なる銃撃戦&ヒーローを描きだす作家達。 
かつて 夢中で読みました。 
この中の何冊かは永久保存版。 ←黄色のマーカーの本。
 


まずはギャビン=ライアル氏から。

早川文庫 『違った空』 ギャビン・ライアル
    主人公のジャック・クレイがとにかく渋くて、とにかく素敵でした。
    ライアル自身、パイロットなんですよね。一言一言がかっこ良くて、
    私の飛行機好きもこの小説の影響かもしれません。
 
早川文庫 『最も危険なゲーム』 ギャビン・ライアル
    彼のベストにあげる人も多いようですが、いや、他がもっと好きだから (^^;
 
早川文庫 『深夜プラス1』 ギャビン・ライアル
    この作品へのオマージュが多々あるくらいなので、影響を受けた小説家も多いのでしょう。
    ヨーロッパの複雑怪奇な国籍と、民族性と、警察のいい加減さと、緻密さと、
    レジスタンスだとか、殺し屋の追手だとか、会社乗っ取りだとか、
    もうとにかく盛りだくさんなんだけど、すべてが、かっこいい。
    冒頭から引き込まれます。 実に映画的。 いや、でも、絶対映画にしちゃダメ ←わがまま
 
早川文庫 『本番台本』 ギャビン・ライアル
    面白かったです。でも、他がもっと好きだから  ←さっきも言ってたろ
 
早川文庫 『拳銃を持つビーナス』 ギャビン・ライアル
    名画の中の拳銃を、ここまで愛ある目で見ることが出来るのだなあ、と。
    美術に対するスタンスとして、『写楽殺人事件』 を書いた高橋克彦を連想しました。
 
『Blame the Dead』  (死者を鞭うて) 翻訳に時間がかかるので、ペーパーバックに手を出しました。
    違った空、は日本語の後に英語版も読んだんですが、(で、英文も大当たりだったんですが)
    その時に比べると、迫力がないなあという印象……… 
 
Judas Country』 (裏切りの国)
    イギリス人の英語は、エキサイトさに欠けるのだろうか?(いや、キングの米国英語に毒されたか)
    これも、大騒ぎするほどではありませんでした。
    ライアル、この後、しばらく新作を出さなくなっちゃったし。
 
ハヤカワ・ミステリ文庫 『影の護衛』
    気が付いたら、書店に会って、という感じでしょうか。懐かしい人に再会した様でした。
    さて、ベルリンの壁もなくなった現代、時代の流れとして、やみくもにハードボイルドな主人公よりも、
    どこかに所属しつつ、お抱えのハードボイルドヒーローの方が現実的だよね。
    007だって女王陛下がいるし、スーパーマンも大統領に頼みごとされるしね、というわけで、
    マクシム少佐が出てきたのは、時代の流れなんじゃないかと思った。
    地味めなスパイというか、ジェームスボンドたちのMI6じゃなくて、
    MI5なところが、すごくライアルらしくて素敵。
 
ハヤカワ・ミステリ文庫 『マクシム少佐の指揮』
    ライアル復活♪ という感じで、勢いよく読みました。
 
早川文庫 『クロッカスの反乱』 ギャビン・ライアル
    謎解きと、ハードボイルドサスペンスの割合がいいんだよな~。
    シリーズものになったので、脇役達もなかなかクセがあって楽しみになってきました。
    とはいえ、初期のハードボイルドファン達の中では、評判はイマイチなようです。
 
早川文庫 『砂漠の標的』 ギャビン・ライアル
    ハードボイルドファンへのサービスなのか、戦車に乗って砂漠を走り回るド派手な展開。
    紛争地帯で、単に巻き込まれた彼らがそんな重要任務を背負っていいのか? 
                            (沈黙シリーズのスティーブン=セガールみたい ) 
    マクシム少佐の立場って、いったい(汗 なんて突っ込みどころは満載なんだけど、
    とにかく面白くてサクサク読めました。
    公務員である部分と、ハードボイルドヒーローである部分とが、上手くマッチしている感じ。

 
    残念ながら、ランクリン大尉のシリーズは読んでません。 
    ライアルの新作が望めない以上、ゆっくり、大切に読んで行こうと思います。
 



さて、次は海洋冒険小説のダーク・ピットさん、じゃなかった、クライブ=カッスラー。
言わずと知れたアメリカの海洋研究機関に所属するダーク・ピットを主人公 とするシリーズで、
バカバカしいくらいにスケールが大きく、タイタニックを 引き揚げたり、アメリカの大統領を誘拐したり、
南極を溶かして第三帝国を作ろうとするナチスと戦ったりしてます。
作家自身、自分で冒険サルベージ会社を作っていて、
モサドの隠し金だか情報だかに抵触して、米当局に引っ張られたりしたそうです。
ダークピットファンは、私等足元にも及ばないお宅が大勢いるので、そっちのサイトを紹介。 
全部読んだような気分になります(笑)
ダーク・ピット百科事典: http://www.jttk.zaq.ne.jp/shig/pitt/pitt_index.htm
 
というわけで、今回のBOOK OFF文庫たち。

新潮文庫 『タイタニックを引き揚げろ』 クライブ・カッスラー  
         これを一番初めに読みました。 私はジョルディーノが好きなんですが……
         映画化されたものの、原作の面白さが伝わらない出来でした
 
新潮文庫 アトランティスを発見せよ』 (上・下) クライブ・カッスラー
         ナチス第三帝国の話はこれです。楽しかったです。
 
新潮文庫 『死のサハラを脱出せよ』 (上下)  クライブ・カッスラー
         これ、映画になったそうですが………いや、今作ってるのかな? 
         カッスラーの映画は、あまり当たらないようなので、残念です。
 


 
さて、スティーブンハンターに関しては、変わった出会い方になりました。
正攻法というか、このミス(読者投票で決まる「このミステリーがすごい」という人気書評。
政治的意図や審査員の偏りによる○○賞や、出版業界の意図丸出しの本屋大賞等より、よほど信頼できる)
で、トップだったので読む気になったのがきっかけ。
久々に、この人の作品は全部読んでやろうと思った面白さでした。
 
新潮文庫 『極大射程』 (上・下) スティーブン・ハンター
    ネイラーと呼ばれるボブ・リー・スワガーを主人公にした、ライフルを中心にしたサスペンス。
    ベトナム帰りの病んだ隠遁ヒーローでなく、偏屈ではあるけれどきちんと生きているスワガーがよい感じ。
    弁護士も、FBIも、すべてキャラが立っていて、すべて素晴らしい。 
    映画にもなりましたが、なかなかうまく作ってました。(時代の違いをうまく処理して作り換えてました)
 
扶桑社ミステリー 『ブラックライト』 (上・下)
    あ、違う時代の話だったんだ、という事に、ふと気付いた作品。
    赤外線スコープが開発された時代の話だったんですね。 
    ゴルゴに出てくる登場人物みたいなのが、いっぱい。
 
扶桑社ミステリー 『狩りのとき』 (上・下) スティーブン・ハンター
    この中に出てくる、ソララトフというロシアの狙撃手が、なんとなく気に入ってました。
    嫌な奴ぶりがパーフェクト(笑)だけど、敵は敵で何かに所属していて、それが駆動力であるという
    新しいタイプ(現実的なタイプ)の小説だと思いました。
 
扶桑社ミステリー 『悪徳の都』 (上・下) スティーブン・ハンター
    ボブのお父さん、アール=スワガーのお話。
    ボブが人並み外れた天才スナイパーなのに対し、アール作品は普通の保安官もの、
    刑事ものを読んでいる気になる。
    しかも、ボブが巻き込まれがたなのに対して、アールは飛び込み型。
    こっちの方が、読み始めやすいかな、とも思いました。
 
扶桑社ミステリー 『最も危険な場所』 (上・下) スティーブン・ハンター
    ハンター作品は、悪役も魅力的、と思う典型。
    架空の都市の様だけれど、きっと ラズべガスなんだろうなあ(笑)
 
扶桑社ミステリー ハバナの男たち』 (上・下)
    これも、アールスワガーシリーズ。 印象に残っていないが、面白かったのだけは確か。
 
新潮文庫 『真夜中のデッド・リミット』 (上・下) スティーブン・ハンター
    敵に占拠させた基地から核ミサイルを発射させないために、
    地下トンネルから基地に潜入する、タイムリミットサスペンス。
    スワガーシリーズではありませんでしたが、楽しく読みました。
 
扶桑社ミステリー 『ダーティホワイトボーイズ』
    アールスワガーは関係するのかもしれないけど、これもシリーズ外。
    脱獄する極悪人の話なのだが、彼は彼なりの美学がある様で、
    バイオレンスの割には目をそむけずに同意してしまいそうになる。
    マカレスター重犯罪刑務所で絵を描くようになった囚人の一人がとても印象に残りました。
 
扶桑社ミステリー 『さらばカタロニア戦線』 (上・下) スティーブン・ハンター
    読み忘れているのか、内容を覚えていないので、BOOKOFFは保留。
 
この人の作品は、これからも新作が出たら追いかけることになると思います。