読書録 『天狗殺し』
金曜日も根津神社に行く予定で、
根津神社三連発というのも気がふさぐので、読書録など間にいれておく。
いや、仕事話題の方でもいいんですけどね、ストレスたまりそうなこともあるし、
そういやENDNOTEでJJAPのスタイルマニュアル、結局DLできなくて自分で作りました★
高橋克彦だから、なんとなく手にとってぱらぱらやってみた本なのだが、
これは、これって、江戸末期のかわら版屋の話!
どこかの短編集(アンソロジー)にかわら版屋がイベントを仕掛ける話がのっていて、
その軽さと面白さが絶妙で、いたく気に入ったのだが、
作者もシリーズ名も、そのアンソロジー自体のタイトルも忘れてしまって、長年探したいた本だ。
高橋克彦はもともと好きなので、
かえって探す当てに入っていなかったのかもしれない。
<拾ってきたあらすじ>
巷の噂を売り買いし、瓦版を発行して一儲けする、江戸の広告代理店・広目屋「藤由」。
そこに居候する剣の達人・香冶完四郎と戯作者の仮名垣魯文が、
尊皇攘夷の風が吹き荒れる京都の世情を取材すべく旅立った。
行く手に降りかかる数々の怪事件に完四郎の推理と剣が冴える、人気捕物帖シリーズ第二弾。
(Google Books より)
名探偵役の完四郎がワトスン役の魯文と一緒に謎を解いていく短編集。
雪の中の密室だったり、秘密の抜け穴だったり、
ホームズというよりは金田一少年か、コナンかという感じだ。
予知能力のある少女が出てくるところなんかも、にもかかわらず超常現象全否定なのも、微笑ましい。
歴史を知っているともっと面白いのかもしれない。
短編集なので時々、ワトスン役が変わるのだが、
完四郎のホームズ発言に対して 「全くもって、そうでございますね」 と、感心する様子が気に入った。
決して某本格推理のように、ワトスンをわざわざ頭の悪い人間にしているわけではない、
それだけ、完四朗の名推理ぶりが鮮やかなのだ。
なお、私がアンソロジーの中で読んだのは、
シリーズ4作目の文明怪化に入っているものではないかと思う。
近々、シリーズ前作を探しに行くことは間違いない。
わお、タイムリ~♪