ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

どうしていいかわからないくらい、悲しい

いろいろ吐き出したいのだけど、誰に言っていいかわからないから、ここに書く。
何も言わずに沈んでいると心配すると思い、夫には伝えた。
 
 
お抹茶BOYが生まれる少し前、Flicker Photo Sharing という写真のサイトに出入りしていた。
英語ベースで、プロカメラマンみたいな人も使っていて、きれいな写真をたくさん見ることができた。
 
     「〇〇番の写真をPCの壁紙にしたいのだけど、よろしいでしょうか?」
 
という感じのメッセージを送ると、たいていの人は、サイズの大きい写真を送ってきてくれた。
これは青森の海の写真だ。
 
イメージ 1
 
中にはメッセンジャーを使って話をするようになる人もいた。
私のメッセスタイルは、休憩時間が合わなければ言葉を交わすこともなく、
「おはよ~」 と、「今から帰る~」 だけの連絡になる日も多かったし、 
英語で仕事をしている時も日本語でしている時もあったから、
英語で話しかければ英語で答え、日本語で話しかければ日本語で答えてくれる、
そういう人が、メッセにも残っていた。
 
研究テーマがいろいろ広がり、仕事が忙しい時期で、連日、夜遅くなっていた。
 
メッセンジャーに、 「夜道を歩くの、いやだな(←日本語)」、とボヤいたら、ある人(仮に さんとする)が、
「じゃあ、電話してたら? 携帯でしゃべりながら歩けば、変な奴に声かけられることもないし」
と、自分の電話番号を打ち込んできた。
ハンドルネームしか知らなかったけど、気が合うのは確かだし、特に躊躇せずに電話をし、
 
    「駅につきました、ありがとう~」 
 
で、終わった。
 
    「いい年をして一人暮らしだから、いつ電話かけてくれてもいいよ」
    「定期的に夜勤があるけど、絶対電波は入らないから、かからなければそれまで」
 
英語とフランス語を扱って、電気系の仕事で、どう考えても(推測しても)研究施設っぽい所に勤めていて、
クラシック音楽が好きで、政治話が好きで、バイクが好きで、絵画的な写真が好き。
定職に就かずにスキー場でバイトしていたとき、スキーで崖から落ちて死にかけたとか、
福井で働いていた時に、飲みに出かけて雪の中で迷って遭難しかけたとか、
沖縄放浪時に無人の海岸で全裸で(仰向けで)日焼けして  …………いろいろ困ったとか、
まあ、とにかく面白い話をたくさん聞いた。
音楽の話も、映画の話も、政治の話も、、、スティーブン・ハンターの小説も、彼に紹介された。
こちらも、いろんな悩みやボヤキを打ち明けた。
直接知らない人だから、話せる、という事もあったかもしれない。
 
    「(仕事しながら学ぶのはキツイから) 大学行っておけばよかった、と、思う」
 
そうは言っても、語学力も自然科学の知識も半端じゃなかったし、日本や海外(特にフランス)の
政治に関する興味の深さも、私の職場にいる医者や博士たちに、何の遜色もなかった。
学歴と知識量や思考力は直結しないとは言うものの、ある程度は判断基準になるものだから、
どんな場所でも、どんな環境でも、できる人はできるんだな、と、感心したりした。
 
何年かして、住所と本名を聞くチャンスがあり、それ以降、海外から絵ハガキを送るようになった。
私は職場の上司の不祥事の話をしてしまったことがあったので、
しばらく身元を明かすことが出来きず、アンバランスで申し訳なく思っていたが、
 さんは、「気にしなくていいよ」、と言っていた。 そういう人だった。
 
メッセンジャーが廃れて(?)使わなくなってからも、帰りの夜道で携帯で話すのは、ずっと続いていた。
もっとも、 「嫉妬深いカノジョができたから、しばらくは電話の前にメールして(確認して)くれ」 
という時期もあった。
何度か彼女が出来て、でも、いつも長続きはしないらしく、何がいけないのか悩んでいた。
 
 
6月の初めに電話をしたとき、めずらしく(通話圏外ではなく)留守電になっていた。
メッセージを入れ、それでも返信がなかったので、   。o O *1、と、思った。
変な迷惑をかけるといけないので、追加の連絡はしなかった。
後日携帯ではなく、PCにメールを送ったけど、返信はなかった。   。o O *2、と、思った。
 
結婚でもしたならしたで、最後の連絡をくれりゃいいのに、と、
先日、最後にするつもりで、PCアドレスに 「誕生日おめでとう」 と、送った。
それでも返事が来なかった。
 
さすがに、おかしい、と、思い始め、
昨夜遅く、初めて、少し珍しい彼の名前を入れて、検索をかけた。(研究機関所属なら、ヒットする)
震災の後、「研究施設で外国人もたくさんいて、政治に興味を持たざるを得ない職場」、
「現場に技官や工員が大勢いる」 「夜勤がある」 という彼の職場と職種に思い当ってもいた。
 
 
見つけた。
5月の終わりの、交通事故のニュースだった。
仲間とツーリング中、1000CCの大型バイクで事故って、
ヘリコプターで大きな病院に搬送されたけど、そのまま亡くなった、という、短い記事だった。 
 
 
ひどいよ、こんなのってないよ。
 
 
 
 
 
 
 

*1:また彼女ができたな

*2:薄情な奴