映画鑑賞録 『Phiromina』

フライト映画鑑賞録　『Phiromina』　　フィロミナというのは、このお婆さんの名前です。
『あなたを抱きしめる日まで』、という邦題がついているようです。　http://www.mother-son.jp/

上映映画パンフレットに出ていて、
アイルランドの草原で立ち尽くす、いかにもアイルランドっぽいお婆さんが気になって観た映画です。

１０代で（男女のことには無知のまま）子供を産んで、
アイルランドの修道院で、シスターたちに非難されながらも、とても大事にいつくしんで育てていたのに、
子供は強引な養子縁組でほかの国にもらわれていってしまう……
彼女は息子が５０になる誕生日にあたる日に、彼を探そうと決意し、
落ち目のジャーナリストと一緒に子供の足跡を追う。

修道院の醜悪なところ（←キャリーの母親みたいな狂信者ぶり）も、少しステロタイプなアメリカの扱いも、
お婆さんとジャーナリストの演技力で、説得されてしまいます。
というか、ステロタイプと思っていたのに、エンディングテロップとともに、実話だというオチがついてまして

お婆さんの純粋さにほだされて、まともになっていくジャーナリストの姿もよかったし、
息子の恋人も自然でよかったし……

さりげない映画でしたが、ラストシーンは感動できると思います。