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映画鑑賞録 『ミケランジェロ・プロジェクト』

しかし、なんというタイミングで……

5月6日(ドイツだと昨日)コーネリアス・グルリットが亡くなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140507-00000032-jij-eurp
ナチスドイツがユダヤ人や美術館から略奪した美術品、、、
シャガール作品ほか、ピカソマチスルノワールなど名画1406点を所蔵していた人で、
(上の記事には出ていないが)、子供がいない。親戚もいない。
ドイツ人は一斉に誰があの美術品をつぐんだ~と、大騒ぎだ。

当たり前に考えれば、国が引き受けるとか、持ち主を探して返却するとかあるのだが、
(きちんとした)売買契約があるものについてはどうするか、
いや戦時中にナチスと交わした売買契約にどんな意味があるのか、
いっそ絵画で美術館を作っては? 
いやいやいや、それはヒトラーがやろうとしていたことだし感情的に×だろ…………などなど。

イメージ 1

そんなわけで、『ミケランジェロ・プロジェクト』 を観た。
http://www.foxmovies.jp/miche-project/

美術館から美術品を奪い、教会からマリア像や宗教画を奪い、
ナチスドイツ軍が負けたら、隠してあった美術品を全部焼き払えと命じたヒトラー
撤退と同時に美術品を(個人的に?)強奪していくナチス親衛隊、それを横取りするソビエト軍
ロバート・エドゼル原作の、『ナチ略奪美術品を救え 特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争』の映画版である。

レビュー、、、いやネタバレしない説明は難しい。 実話だそうだ。

盛り上がりに欠けるような気もしないではないが、
自分は戦争には関係ないと思っていた高齢者や博士が、美術品を守るために行動を起こす様子も、
アメリカ人が好みそうな善良で勇気あふれるアメリカ軍人(美術関係者)も、
それなりな説得力を伴っていて、映画の後味は悪くない。