ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

昔の映画鑑賞録 『コラテラル』

本日は振替休日という名を借りた在宅勤務。
いや、休日に自分に役立つ勉強をしても悪いことはない、だからこれは仕事じゃないのだ★
と、言い聞かせつつ、依頼されている原稿をチマチマと書く。
せめて、今日は午後ロー(テレビ東京午後のロードショー)でも観よう、と、決心する。

で、タイトルは今日の午後ローのものではない。
ニュース記事からどこをどう経由したのか、個人のブログ(yahooではない)にたどり着いて、
レビューが書かれていて思い出しただけだ。

『コラテラル』  2004年のアメリカ映画。
トム・クルーズがこれまで演じてきたヒーロー像から一転、白髪に無精ひげの殺し屋を演じ、
新境地を開いたサスペンス。トレードマークの笑顔を押し殺しての演技は真に迫る。
殺しを目撃してしまい、やむをえなくトム演じる殺し屋と行動をともにすることになったタクシー運転手を
『アリ』のジェイミー・フォックスが演じる。
『インサイダー』のマイケル・マン監督がロスの街を背景に音楽とシンクロさせながら描く
スタイリッシュな映像にも注目。   (シネマトゥデイより)


たぶん、これも飛行機の中で観たんじゃなかったかと思う。
トム・クルーズがちゃんと悪役をやってた映画で、ソコソコ面白かった記憶がある。

Collateral ってタイトルは巻き添えの意味だと思うけど、
生き方をはっきりさせない――いい人なんだけどもどかしい――ジェイミーフォックスと、
白黒はっきりして、いつも臨戦態勢全速力、でも今は気合いが抜けてますって感じのトムクルーズ
同じ平面上(lateral)のステージで対等に共存(co-) って、分解したキーワードで読めなくもなかった。

トムクルーズの演技のせいではなく、脚本の勝利なのかもしれない。

殺し屋が現実味のない気もするし、逆にこんなものなのかもしれない、と、リアルな気もしてしまう。
実際に殺し屋の知り合いはいないので、いかんともしがたいが、
人間としてのリアリティが見える気がする。

一見上品で、一流というにはいろいろと雑で、むしろ投げやりで気を抜いているように見える殺し屋から、
失敗したら自分が殺されてちゃってもいいな、という厭世観が立ち上っているのだ。
それは夢を持っていると言いながら、それに向かってまい進するでもなく、
立ち止まることで安心しているタクシードライバーと、ちょうど同じ中途半端さで、
心を通わせ(というようなシーンはないけど)ても、おかしくない、という説得力がある。

で、ストーリーの骨格が↑なのに、タクシーの失踪と銃撃戦や殺人シーンで
ジェットコースタームービーに仕立てている、というハイスペックさ。
そういうわけで、トム・クルーズファンにも、そうでない人にもお勧めです。



今日の午後ローは 『アイデンティティ』 というホラー映画らしい
あらすじは(オチが有名なので)知ってるのだが、面白かったら後でまた映画鑑賞録を書こう。