美容院の前に、だらっとTVを。

手を骨折しているので、一日おきに美容院に行き、髪を洗ってもらっている。
結構な散財だが、他人に洗ってもらうのは気持ちがいい。
大学生の頃こそ、週一か２週に一度、美容院でいじっていたが、就職してからしばらくはそんな時間はない。
しばらく自分で洗ったり、乱れた髪を切ったりしているうちに、ひと月か二月に一度行けばいいんじゃん、
というあきらめがついた。

土曜日に行ったら、月曜日は成人式で混んでるから、午後になってから来てね、と頼まれた。
頭の働かない午前中に行こうと思ってたんだけどな。
成人式じゃあ、美容院は戦場だろう。

ヒマだから、TVをつける。

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再放送なのか、さっき、NHKで
『SWITCHインタビュー　達人達（たち）アンコール「東出昌大×朝井リョウ」』　をやっていた。
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2015-01-12/21/15103/

『桐島、部活やめるってよ』　の朝井のインタビューがうまいのか、
東出の頭の回転が速くて、おもしろい(ファニーではなく意味のある)リアクションになっているのか、
よくある 「僕はこう思ってるんですぅ」 × 「だからどーした」　風の、個人感情垂れ流し型ではなく、
少しずつ予測回答を裏切り、薄っぺらくもない、興味深いインタビューになっていた。
もっとも、それだからこそアンコールしたのか。

朝井リョウに関しては、文体が読みにくいわけではないが、
(私にとっては）書物となって紙で読むこともないかな、というポジションの作家だ。
ブログをやっていると、時々やけに若いブロガー(中高生)を見かけて、
彼らの感性や言葉の選び方に、感心することがある。
彼らがどんなトラブルに巻き込まれがちで、どんな悩みを持っているかは、興味はない。
.　　　　　前者は少し興味を持っていれば普段の生活で耳にすることだし、後者は自分が中高生の時を思い出せばいいから。
が、かれれは現役だけあって、実にぴたりと、その状況を伝える言葉を選ぶのだ。
.　　　　　もちろん、そういうブロガーはごく少数ではあるんだけど。

文学賞の審査員たちがどのくらい中高生のネット文章に接しているかは知らないが、
ネットで読みまくっていたら、朝井リョウは選出されていなかったのではないかな、と、思っていた。


でも、番組では話がとても明快で面白かったです。
…………これまでは小説の一部を流し読む程度だったけど、何か一冊、ちゃんと読んでみようかな。