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読書録 『ペトロ』

ちょっと仕事が忙しくて、朝早く、出勤している。
これまでは眠っている時間に家を出る感じで、気分はすっかりサラリーマンだ。

サラリーマンが乗る時間帯の電車は混んでいる。
膝の上にPCを乗せてチャカチャカやってる余裕(Space)がない。
だから、片手で持てる文庫本を読む。

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ヒエログリフで書いてみたMY署名です。

今野敏プロデュースおっさん祭り第3弾  中公文庫 『ペトロ』  読了。

.    高名な考古学教授の妻と二番弟子が相次いで殺された。
.    それぞれ現場の壁には異なったペトログリフが刻まれていた。
.    日本の神代文字と、メソポタミア楔形文字だ。これらは犯人が残したものなのか?その意味は?
.    警視庁捜査一課の碓氷弘一はペトログリフに詳しい人物を探し求める。そして出会ったのは、
.    考古学・言語学民俗学に通じ、さらに鋭い議論のテクニックを持つ、
.    風変わりな外国人―ジョエル・アルトマン教授だった。
.    刑事も教授も、真実を究める姿勢は同じ。捜査のプロと学問のプロが、強力タッグで犯人を追いつめる。
Book データベースより

面白くないことはない。
アルトマン教授はなかなか魅力的なキャラクターだし、碓氷のキャラクターも毒がなくていい。
ただ、今野敏としてはちょっと上っ面を滑った感じで、面白くなかったかなあ。
大学の研究室の様子も、考古学分野はよく知らないものの、なんだか外部からの想像で描かれているようで、
ピンとこなかったし。

ペトログリフっていう古代文字は、ちょったワクワクしたが、あっけなかったなあ。

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ハワイアンペトログリフだそうです。意味するところは、亀。
…………まんまですな。


さて、そういうわけでノンストップで読んだものの、絶賛ではないが
碓氷シリーズ全般がそうなんじゃなくて、この作品が当たりじゃなかったんだろう、と、思う。
今野敏は警察小説は得意でも、
文字でのこされたメッセージを読み解く、なんて言う謎解き物は、得意ではないのかもしれない。