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読書録 『限界集落株式会社』

NHKでドラマをやってた。『限界集落株式会社

大河ドラマでも朝ドラでも、NHKのドラマがあまり好きではない。
セット撮影のせいもあるのかもしれないが、お芝居っぽいというかオペラっぽいというか、
すべてが大げさだからだ。
舞台に専念するならオペラも楽しめるが、気軽にテレビで見るのなら民放の軽いドラマの方がマシだ。
このドラマも似たようなもんだろうと、流れるに任せていたのだが、どうやら原作があるらしい。
タイトルからして、読む前からオチが分かっている気がするが………

というわけで、ブックカバー探しがてら入った書店で見かけて、購入した。
黒野伸一 『限界集落株式会社』 あっという間に読了。

限界集落」、「市町村合併」、「食糧危機」、「ワーキングプア」、「格差社会」などなど
日本に山積する様々な問題を一掃する、前代未聞! 逆転満塁ホームランの地域活性エンタテインメント!
起業のためにIT企業を辞めた多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、
限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。
優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる。
現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが……。
ルールは変わった!
老人、フリーター、ホステスに犯罪者? かつての負け組たちが立ち上がる!!
小学館HPより、あらすじ)


マンガみたいな成功譚だけど、痛快だし、コミカルさを考えればこれもあり。
経済小説や社会性のある小説だと思って読み始めると、精神的に(?)損をすると思う。
数年前~十数年前にさんざんマスコミのコメンテータなどが話していた言葉がたくさん出てくる。
それらに正攻法で突っ込んでいって、強引にでもエンタにまとめたことを考えると、すごい作家なのかな。

大人のおとぎ話みたいで、面白いです。
一気に読めます。
大人のジブリじゃないけど、あの絵をイメージして読むととてもうまくいきます←

元気がなくなった時に、ぜひ。