映画鑑賞録 『S ―最後の警官― 奪還』

ANA機内映画鑑賞録　「S　―最後の警官―　奪還」　帰国途中なので邦画を見た。

ええと……　まず、私は、漫画バージョンのSファンである。

伊織（綾野剛）も一號（向井理）も香椎もポインター３号も、顔や姿的には、いい役者選びをしていると思う。
それぞれのキャスティングがとてもはまっていて、キャスティングした人は原作ファンなのかな、と、思う。

でも横川主任の土屋アンナ、せっかく姿が似合っているんだから、その棒読み、やめてくれ
原作見てると、横川主任は二つの声（口調）をうまく使い分ける人な気がするんだ。

それからな～　イマルがな～　原作を知らなきゃ、映画のままでぜんぜん悪くないんだけどな～。
彼女はぶっ飛んでないと、一號vsイルマでゴリラvsチンパンジーでなくなっちゃう　←そこが残念なのか
と。
原作ファン＆イマルファンだから思います。（って、昔も書いた気がするんだけど、気のせいかな）


お話はテロリストの正木がプルトニウムを盗むあの話。
正木には少し線が細いかとも思ったが、正木役のオダギリジョーの演技もすばらしい。
信念をもった犯罪者で、その奥に揺らぎがある様子が、彼のもともとの雰囲気に一致してるのかも。
混血なのか、海外で育ったのか、というイメージもある。

正木と霧山を繋げ方も自然だ。
うん、（長く連載されていた原作の）映画アレンジとしてここもとてもうまく作ってある。
霧山の死に方も、むしろ原作よりもいいくらい（原作は仕組まれた交通事故だったはず）。


ただ、テレビシリーズがあるのと、この映画はその一部でしかないからしかたないかもしれないが、
これだけ見ると、一號は主人公なのに単なる筋肉馬鹿でしかありません。
原作でも一號は馬鹿だけど、もう少し見所のあるキャラなんだけどなあ……




機内映画はもっと見てるんだけど、
ここまでしか書き溜めていないので、いずれまた。