目の保養
これは、なんだかわかるだろうか?
Fruit Curving というもので、果物を彫刻したものだ。
見かけるたびにえらく感動しているから、前にも記事にしたことがあったかもしれない。
(食べ物を云々、という意見もあるが、果実を材料に芸術作品を作った、としか考えられない)
Fruit Curving というもので、果物を彫刻したものだ。
見かけるたびにえらく感動しているから、前にも記事にしたことがあったかもしれない。
(食べ物を云々、という意見もあるが、果実を材料に芸術作品を作った、としか考えられない)
作り方は一目瞭然である。
果物の中心部分と、皮に近い部分の色を利用して、カラフルに彫刻していくのだ。
果物の中心部分と、皮に近い部分の色を利用して、カラフルに彫刻していくのだ。
http://blog.massfolkarts.org/index.php/category/foodways/ このサイトに↑の動画もあります。
掘り込む深さによって、色が違うから、
その色で、花の花びらの赤のグラデーションを作る。
浅く掘れば、白いとことしか出ないし、
深く掘れば、果肉の赤やオレンジ色が見えるようになる。
テクニックを要するだろうが、とても美しい。
同じような作業工程のもので、シェルカメオがある。
層状に色の違う貝の殻を片面から彫刻して、
深さによる色の違いで、美しいグラデーションを作る。
貝のもののほかに、層状構造の石を使った、ストーンカメオというものもある。
さて、これも原理的には同じなんだと思う。
人工真珠の核として、貝の中に宝石を入れる。
2年くらいかけて宝石の周りを真珠層が囲んで真珠ができるが、
その真ん中にあるのは宝石である。
真珠層の外部からカービングして、真ん中の宝石を見せる。
Jewelry Curving とでもいうのだろうか、米国のGALATEA社の開発したGalatea Pearl である。
https://www.youtube.com/watch?v=Cn8vhlHTRJE 動画で加工の様子が見れます。
こちらはオパールを核にしたもの…… 実に美しいなあ、と、思う。
https://www.youtube.com/watch?v=Cn8vhlHTRJE 動画で加工の様子が見れます。
こちらはオパールを核にしたもの…… 実に美しいなあ、と、思う。
さっき偶然見つけた、目の保養だ。
しいて言うならこれをなぜ、ミキモトが思いつかなかったのかなあ、と
関連動画を見ると、「人工真珠は1920年に日本で発明された」、というような解説が出てくる。
1910年代の終わりにミキモトは国内特許をとっているようだから、そのことをいっているのかと思う。
科学と工芸、サイエンス、発明。
宝石の構造解析がしたくて科学者になった私には、これ以上ない感激だ。
……ええと、でも、現時点のデザインのものを購入しようとは思いませんが
もっと繊細にするか、もうちょっとダリっぽくするか―――
せっかくだから、いろんなデザインが出てくるといいな♪