書名を忘れたけど、面白かったホラーはきっとこの中にある――― a kind of 読書録
少し前に、マーティンの『皮剥ぎ人』がドラマ化されるとかどーとか、っていうニュースがあったようだ。
昨年の米国発のニュースだが、私はこの小説がとても気に入っている。
たとえば本格推理小説でアリバイ崩しを頑張ってたのに、
犯人はテレポーテーションしてました、なんていうオチだったら、
いくら私がSFファンだって、犯人も作者もぶん殴りたくなるわけで。
超人でも超常現象でもいいけど、その使い方には気を使って欲しいのだ。
「卑怯なマネすんじゃねえ」 的なもんかもしれない。
(だから謎解き段階になって 「僕は○○に行って調べてきました」っていう金田一耕介も嫌いだ)
『皮剥ぎ人』は狼男が出てきて、そいつは超人だったりするけれど、
それでも困って、彼の能力の範囲で頑張る様子がちょうどよかった。
で。
この小説のタイトルがわかるまでには、何年かかかってる。
その当時はクライブ・バーガーとか、クーンツとか、マキャモンとかバックマン(←キング)とか、山ほど読んでたし、
翻訳ものだと、文体を覚えていたところで作者は推測できない。
数多い「キングの小説の入ってるアンソロジーで読んだ、面白いんだけどタイトル忘れちゃった小説」
なんていうのが、たくさんあるのだ。
『皮剥ぎ人』 以外にも、タイトルを思い出せない小説が何冊かある。
ベトナム帰還兵(いや、帰還できなかったのか?)の幽霊に殺されそうになる、日系ビジネスマンの話とか、
金持ちの婚約者を殺そうと躍起になるけど、その母親のせいで失敗する女の話とか。
前者は「ミミズ小隊/ロバート・R・マキャモン」によく似ているけど、オチが違う、
後者はタイトルにYって入ってた気がするんだけど、Yの悲劇でもYの構図でもないようで。
というわけで、備忘録のための転載。
ちょっとしたきっかけで見つけた、アンソロジータイトルの列挙されたサイトを自分のためにコピペしておく。
ここの小説タイトル、覚えているの多いな~~
http://ameqlist.com/0ha/haya/an_horr.htm
黄色のマーカーは覚えている話で、そこそこ面白かったもの。
取りあえずコピペして、あとであらすじをチェックしようとは思うけど、
ベトナム帰還兵の幽霊話、ここに入っているのかなあ。
……本日はメーカーさんに研究紹介をして、研究費を提供していただくっていう、大仕事(?)があります。
ポスドクさんの雇用費用を出してもらえるといいのだけど―――
仕事から戻ってきました。
リコメントしたついでに、ホラーじゃないけど、長年探していた小説を見つけてしまった。
昨年の米国発のニュースだが、私はこの小説がとても気に入っている。
たとえば本格推理小説でアリバイ崩しを頑張ってたのに、
犯人はテレポーテーションしてました、なんていうオチだったら、
いくら私がSFファンだって、犯人も作者もぶん殴りたくなるわけで。
超人でも超常現象でもいいけど、その使い方には気を使って欲しいのだ。
「卑怯なマネすんじゃねえ」 的なもんかもしれない。
(だから謎解き段階になって 「僕は○○に行って調べてきました」っていう金田一耕介も嫌いだ)
『皮剥ぎ人』は狼男が出てきて、そいつは超人だったりするけれど、
それでも困って、彼の能力の範囲で頑張る様子がちょうどよかった。
で。
この小説のタイトルがわかるまでには、何年かかかってる。
その当時はクライブ・バーガーとか、クーンツとか、マキャモンとかバックマン(←キング)とか、山ほど読んでたし、
翻訳ものだと、文体を覚えていたところで作者は推測できない。
数多い「キングの小説の入ってるアンソロジーで読んだ、面白いんだけどタイトル忘れちゃった小説」
なんていうのが、たくさんあるのだ。
『皮剥ぎ人』 以外にも、タイトルを思い出せない小説が何冊かある。
ベトナム帰還兵(いや、帰還できなかったのか?)の幽霊に殺されそうになる、日系ビジネスマンの話とか、
金持ちの婚約者を殺そうと躍起になるけど、その母親のせいで失敗する女の話とか。
前者は「ミミズ小隊/ロバート・R・マキャモン」によく似ているけど、オチが違う、
後者はタイトルにYって入ってた気がするんだけど、Yの悲劇でもYの構図でもないようで。
というわけで、備忘録のための転載。
ちょっとしたきっかけで見つけた、アンソロジータイトルの列挙されたサイトを自分のためにコピペしておく。
ここの小説タイトル、覚えているの多いな~~
http://ameqlist.com/0ha/haya/an_horr.htm
『ハードシェル』 Night Vision 4 (1987)
- 《モダンホラー・セレクション》
- translator:大久保寛(Ookubo Kan)/他 Publisher:ハヤカワ文庫(Hayakawa bunko)NV573
- cover:大森英樹 commentary:大森望(Oomori Nozomi) 1990/ 3/31
- ISBN4-15-040573-5
- Reference Data:早川書房(Hayakawa Shobo)/アンソロジー(Anthology)
- 「序文」 クライヴ・バーカー(Clive Barker)translator:大久保寛(Ookubo Kan)
- ディーン・R・クーンツ(Dean R. Koontz)集
- 「フン族のアッチラ女王」 Miss Attila the Hun ディーン・R・クーンツ(Dean R. Koontz)
- 「ハードシェル」 Hardshell ディーン・R・クーンツ(Dean R. Koontz)
- 「黎明」 Twilight of the Dawn ディーン・R・クーンツ(Dean R. Koontz)
- エドワード・ブライアント(Edward Bryant)集
- 「捕食者」 Predators エドワード・ブライアント(Edward Bryant)
- 「バク」 The Baku エドワード・ブライアント(Edward Bryant)
- 「フラット・ラット・バッシュ」 Frat Rat Bash エドワード・ブライアント(Edward Bryant)
- 「亡霊」 Haunted エドワード・ブライアント(Edward Bryant)
- 「荷物」 Buggage エドワード・ブライアント(Edward Bryant)
- 「コルファックス・アヴェニー」 Doing Colfax エドワード・ブライアント(Edward Bryant)
- ロバート・R・マキャモン(Robert R. McCammon)集
- 「水の底」 The Deep End ロバート・R・マキャモン(Robert R. McCammon)
- 「五番街の奇跡」 A Life in Day of ロバート・R・マキャモン(Robert R. McCammon)
- 「ベスト・フレンズ」 Best Friends ロバート・R・マキャモン(Robert R. McCammon)
『スニーカー』 Night Visions 5 (1988)
- 《モダンホラー・セレクション》
- translator:吉野美惠子(Yoshino Mieko)/他 Publisher:ハヤカワ文庫(Hayakawa bunko)NV579
- cover:大森英樹 commentary:宮脇孝雄(Miyawaki Takao) 1990/ 5/31
- ISBN4-15-040579-4
- Reference Data:早川書房(Hayakawa Shobo)/アンソロジー(Anthology)
- 「序文」 ダグラス・E・ウィンター(Douglas E. Winter)translator:吉野美惠子(Yoshino Mieko)
- スティーヴン・キング(Stephen King)集
- 「リプロイド」 The Reploids スティーヴン・キング(Stephen King)
- 「スニーカー」 Sneakers スティーヴン・キング(Stephen King)
- 「献辞」 Dedication スティーヴン・キング(Stephen King)
- ダン・シモンズ(Dan Simmons)集
- 「転移」 Metastasis ダン・シモンズ(Dan Simmons)
- 「ヴァンニ・フッチは今日も元気で地獄にいる」 Vanni Fucci Is Alive and Well and Living in Hell ダン・シモンズ(Dan Simmons)
- 「イヴァソンの穴」 Iverson's Pits ダン・シモンズ(Dan Simmons)
- ジョージ・R・R・マーティン(George R. R. Martin)集
- 「皮剥ぎ人」 The Skin Trade ジョージ・R・R・マーティン(George R. R. Martin)
『幻想と怪奇01 -英米怪談集』 The Great Tales of the Supernatural and Uncanny
- editor:早川書房編集部 Publisher:ハヤカワ・ミステリ(A Hayakawa Pocket Mystery Book)267
- cover:勝呂忠(Suguro Tadashi) commentary:編集部M 1956/ 8/15
- 「緑茶」 Green Tea シェリダン・レ・ファニュ(J. S. Le Fanu)
- 「上段寝台」 The Upper Berth F・マリオン・クロフォード(F. Marion Crawford)
- 「人間嫌い」 The Misanthrope J・D・ベレスフォード(J. D. Beresford)
- 「魅入られたギルディア教授」 How Love Came to Professor Guildea ロバート・ヒチェンズ(Robert Hichens)
- 「アムワース夫人」 Mrs. Amworth E・F・ベンスン(E. F. Benson)
- 「柳」 The Willows アルジャーノン・ブラックウッド(Algernon Blackwood)
- 「パイプをすう男」 Pipe Smoker マーティン・アームストロング(Martin Armstrong)
『幻想と怪奇02 -英米怪談集』 The Great Tales of the Supernatural and Uncanny
- editor:早川書房編集部 Publisher:ハヤカワ・ミステリ(A Hayakawa Pocket Mystery Book)268
- cover:勝呂忠(Suguro Tadashi) commentary:編集部M 1956/ 8/31
- 「ルクンド」 Lukundo エドワード・ルカス・ホワイト(Edward Lucas White)
- 「マクスンの人形」 Maxon's Master アンブローズ・ビアース(Ambrose Bierce)
- 「猿の手」 The Monkey's Paw W・W・ジェイコブス(W. W. Jacobs)
- 「人形の家」 The Hauted Doll's House M・R・ジェイムズ(M. R. James)
- 「ダンウィッチの怪」 The Dunwich Horror H・P・ラヴクラフト(H. P. Lovecraft)
- 「胸の火は消えず」 When Their Fire is not Quenched メイ・シンクレア(May Sinclair)
- 「開いた窓」 The Open Window サキ(Saki)
- 「ハロウビー館のぬれごと」 The Water Ghost of Harrowby Hall ジョン・ケンドリック・バングズ(John Kendrick Bangs)
- 「ビールジーなんているもんか」 This I Refute Beelzy ジョン・コリア(John Collier)
- 「蛇」 The Snake ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
- 「ミリアム」 Miriam トルーマン・カポーティ(Truman Capote)
『十三階の女 -現代恐怖小説集1』 The Thirteenth Floor
- editor:早川書房編集部 Publisher:ハヤカワ・サスペンス・シリーズ(Hayakawa Suspense Series)4001
- cover:内藤正敏(Naitou Masatoshi) commentary:S(S) 1963/10
- 「十三階の女」 The Thirteenth Floor フランク・グルーバー(Frank Gruber)
- 「泣き叫ぶ女」 The Screaming Woman レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)
- 「魔法使いの弟子」 The Sorcerer's Apprentice ロバート・ブロック(Robert Bloch)
- 「生えてくる」 It Will Grow on You ドナルド・ワンドレイ(Donald Wandrei)
- 「骨」 Bones ドナルド・A・ウォルハイム(Donald A. Wollheim)
- 「ブロンドの犬」 The Blond Dog ルイス・C・ストウメン(Lewis C. Stowmen)
- 「特別配達」 Special Delivery ジョン・コリア(John Collier)
- 「もうひとつの今」 The Other Now マレイ・ラインスター(Murray Leinster)
- 「熊人形」 The Professor's Teddy-Bear シオドア・スタージョン(Theodore Sturgeon)
- 「幽霊ステーション」 Ghost ヘンリー・カットナー(Henry Kuttner)
- 「モンテスマの月」 The Moon of Montezuma コーネル・ウールリッチ(Cornell Woolrich)
『ブラック・ユーモア選集 外国篇・短篇集』
- editor:早川書房編集部 Publisher:早川書房(Hayakawa Shobo)/ブラック・ユーモア選集06
- cover:畑農照雄(Hatano Teruo) commentary:伊東守男(Itou Morio) 1970
- 改訂版:1976/ 9/30
- フランス篇
- 「スイスにて」 En suisse ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「親友」 Ami tres cher... ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「へんな電話」 Le coup du telephon ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「リュシエンヌに'フォア・ローズ'を」 Four Roses for Lucienne ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「雷雨」 Orages ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「むずかしい手術」 Une operation delicate ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「死刑執行」 L'execution ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「吸血鬼の歯」 Les dents du Vampire ローラン・トポール(Roland Topor)
- 「蟻(しびれ)」 Les fourmis ボリス・ヴィアン(Boris Vian)
- 「黒猫のためのブルース」 Blues pour un chat noir ボリス・ヴィアン(Boris Vian)
- 「かに座」 L'ecrevisse ボリス・ヴィアン(Boris Vian)
- 「自然の豊穣(抄)」 Les Richesses Naturalles ルネ・ド・オバルディア(Rene De Obaldia)
- 「使用人(抄)」 L'employe ジャック・ステルンベール(Jacques Sternberg)
- アメリカ篇
- 「大都会がいっぱい」 World Full of Great Cities ジョゼフ・ヘラー(Joseph Heller)
- 「使命」 The Mission ブルース・ジェイ・フリードマン(Bruce Jay Friedman)
- 「ブラザヴィルのティーンエイジャー」 Brazzaville Teen-Ager ブルース・ジェイ・フリードマン(Bruce Jay Friedman)
- 「あたしの名前を呼ばないで」 Don't Call Me by My Right Name ジェイムズ・パーディ(James Purdy)
- 「モンキーハウスへようこそ」 Welcome to the Monky House カート・ヴォネガット・ジュニア(Kurt Vonnegut, Jr.)
- 「ハリスン・バージロン」 Harrison Bergeron カート・ヴォネガット・ジュニア(Kurt Vonnegut, Jr.)
- 「砂箱」 Sandbox エドワード・オールビー(Edward Albee)
- 「魔法の樽」 The Magic Barrel バーナード・マラムード(Bernard Malamud)
- イギリス篇
- 「やりのこした仕事」 The Last Act ロアルド・ダール(Roald Dahl)
- イタリア篇
- 「ブレーキ」 Die Fussbremse カルロ・マンツォーニ(Carlo Manzini)
- オーストリア篇
- 「文学史」 Literaturgeschichte ローベルト・ノイマン((Robert Neumann)
- スェーデン篇
- 「モビール」 Das Mobile P・C・イエルシルド(Per Christian Jersild)
- オランダ篇
- 「ある犬の生涯」 Das Leben Eines Hundes マヌエル・ヴァン・ロッゲム(Manuel Van Loggem)
- チェコ篇
- 「残念です」 Schade スラヴォミール・ムロジェック(Slawomir Mrozek)
黄色のマーカーは覚えている話で、そこそこ面白かったもの。
取りあえずコピペして、あとであらすじをチェックしようとは思うけど、
ベトナム帰還兵の幽霊話、ここに入っているのかなあ。
……本日はメーカーさんに研究紹介をして、研究費を提供していただくっていう、大仕事(?)があります。
ポスドクさんの雇用費用を出してもらえるといいのだけど―――
仕事から戻ってきました。
リコメントしたついでに、ホラーじゃないけど、長年探していた小説を見つけてしまった。