なかったことにする?
カテゴリーは工芸品にしておこう。
私は宝石が好きだ。
人造宝石も、宝石の原石も好きだ。
身に付けられるものでも、身につけられないものでもいい。
また、「綺麗ならいいじゃん」、と思う一方、宝石だけは歴史も込みで楽しかったりする。
かろうじて目が利くのは、真珠とオパールだが、
双方とも管理のしかたで美しさに寿命があるという点が一致している。
幼少期には漠然と、将来の仕事にしたいと思っていた。
美大に行きそびれ、理学部に進んでから縁が戻るとは思わなかった。
なお、安定した石ではスターサファイアが好きだ。これは研究者になってから好きになった。
スタールビーやスターサファイヤは、その星の走り方が、サイエンスだからだ。
コランダム型の酸化アルミニウムに微量のチタンや鉄が入るとサファイアになり、クロムが入るとルビーになる。
その中に、もっと微量のルチルや二酸化チタンなどの不純物が入り、それが針状結晶の形で入った場合、
六方向の星型の反射を作ることになる。これが宝石に現れるスターだ。
なお、物理屋が言うと単なるinpurity(不純物)だが、宝石屋たちはinclusion(含有物)といって珍重する。
inclusion(含有物)さえあれば綺麗になるってものでもないのだが。
真珠の表面層にしてもスターにしても、解説文を書いて原稿料をもらったことがあるから、
この辺は趣味と実益を兼ねているのかもしれない。
(自分の石を撮影すればいいのだが、肉眼ならともかくなかなかこんな風に綺麗にスターが出ないので、
写真は適当なサイトから拾ってきた。小さくてもそれなりの値段がするのだな)
さて。
ちょっと前にブロ友さんの記事でミキモトの話題が出ていた。
真珠は元々興味のあった宝石(いや、石じゃないけど)だし、懐かしさもあって、
長年お気に入りだった、【矢車】という、変形する帯留の画像がないかと、探してみた。
工芸品扱いにされているが、真珠とプラチナ、ダイヤ、エメラルドで作られたもので、
簪、ブローチ、指輪にまでなる優れもの(?)だ。
1937年のパリ万博で展示され評判になったものの、閉会後に所在不明となり、盗難にあったとされていた。
ところが平成に入り、サザビーズに出展される。
ミキモトはこれを大枚をはたいて落札し、手元に取り戻した……
―――はずだったのだが、
ミキモトのサイトに行ったら、盗難はなかったことにされてる(苦笑)
わずかな写真と文献にしか残っていなかった宝石が、思いがけない地で発見されたときの高揚感は、
はたで見ていても最高だったんだけどな。
娘は振袖には興味がない様子だが、普段着やお出かけ着としての着物は好きなようだ。
私の着物も、母の着物も着てくれることだろう。
また、宝石類も(金銭的な価値を不問にしたうえで)嫌いではないようだ。
残念ながら、私が何度も読み物の校正を手伝わせたせいで、
ダイヤモンドを宝石として見られなくなってしまったようだが。
「いえね、屈折率が2.4なんですよぉ、ガラス(屈折率1.46)と似たような色してるのに」
(でもって以前、私は、人造ダイヤで屈折率2.0を作ろうと必死になってたのだ)
私の石や真珠たちも、娘が身に付けてくれるといいな。
私は宝石が好きだ。
人造宝石も、宝石の原石も好きだ。
身に付けられるものでも、身につけられないものでもいい。
また、「綺麗ならいいじゃん」、と思う一方、宝石だけは歴史も込みで楽しかったりする。
かろうじて目が利くのは、真珠とオパールだが、
双方とも管理のしかたで美しさに寿命があるという点が一致している。
幼少期には漠然と、将来の仕事にしたいと思っていた。
美大に行きそびれ、理学部に進んでから縁が戻るとは思わなかった。
なお、安定した石ではスターサファイアが好きだ。これは研究者になってから好きになった。
スタールビーやスターサファイヤは、その星の走り方が、サイエンスだからだ。
コランダム型の酸化アルミニウムに微量のチタンや鉄が入るとサファイアになり、クロムが入るとルビーになる。
その中に、もっと微量のルチルや二酸化チタンなどの不純物が入り、それが針状結晶の形で入った場合、
六方向の星型の反射を作ることになる。これが宝石に現れるスターだ。
なお、物理屋が言うと単なるinpurity(不純物)だが、宝石屋たちはinclusion(含有物)といって珍重する。
inclusion(含有物)さえあれば綺麗になるってものでもないのだが。
真珠の表面層にしてもスターにしても、解説文を書いて原稿料をもらったことがあるから、
この辺は趣味と実益を兼ねているのかもしれない。
(自分の石を撮影すればいいのだが、肉眼ならともかくなかなかこんな風に綺麗にスターが出ないので、
写真は適当なサイトから拾ってきた。小さくてもそれなりの値段がするのだな)
さて。
ちょっと前にブロ友さんの記事でミキモトの話題が出ていた。
真珠は元々興味のあった宝石(いや、石じゃないけど)だし、懐かしさもあって、
長年お気に入りだった、【矢車】という、変形する帯留の画像がないかと、探してみた。
工芸品扱いにされているが、真珠とプラチナ、ダイヤ、エメラルドで作られたもので、
簪、ブローチ、指輪にまでなる優れもの(?)だ。
1937年のパリ万博で展示され評判になったものの、閉会後に所在不明となり、盗難にあったとされていた。
ところが平成に入り、サザビーズに出展される。
ミキモトはこれを大枚をはたいて落札し、手元に取り戻した……
―――はずだったのだが、
ミキモトのサイトに行ったら、盗難はなかったことにされてる(苦笑)
わずかな写真と文献にしか残っていなかった宝石が、思いがけない地で発見されたときの高揚感は、
はたで見ていても最高だったんだけどな。
あ、亀だ★ かわいい。(田中治彦のデザインらしい)
娘は振袖には興味がない様子だが、普段着やお出かけ着としての着物は好きなようだ。
私の着物も、母の着物も着てくれることだろう。
また、宝石類も(金銭的な価値を不問にしたうえで)嫌いではないようだ。
残念ながら、私が何度も読み物の校正を手伝わせたせいで、
ダイヤモンドを宝石として見られなくなってしまったようだが。
「いえね、屈折率が2.4なんですよぉ、ガラス(屈折率1.46)と似たような色してるのに」
(でもって以前、私は、人造ダイヤで屈折率2.0を作ろうと必死になってたのだ)
私の石や真珠たちも、娘が身に付けてくれるといいな。