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中途半端に映画鑑賞録 『信長協奏曲』

テレビをつけたとたん「あ、これ、信長協奏曲だ」 と、思った。

だって、ミッチー(明智光秀)とサブロー(織田信長)が本能寺で入れ替わるシーンだったんだもん。
瓜二つの光秀との信長、こんな設定が他にあるはずはない。

原作の漫画、好きでした、面白かった。         全部読んだわけじゃないんだけど。
そういうわけで映画(テレビ)も最後の方しか観ていないものの、
うまく作ってあったんじゃないかと思う。

ただ、どうなんだろう、この映画は、原作で作られたキャラクターをきちんと踏襲しているだけで、
(原作の面白さだけで)ある程度成功してしまうのではないだろうか。
原作はノー天気で歴史の知識のない高校生がタイムスリップ、ということで、
歴史知識のない私にもわかりやすかったし、歴史上の人物たちの性格も素直で、
史実からずらしているわけではないのに、可能な限りフィクションだったし、すべてが映像的だった。

ちなみに漫画はまだ終回にはなっていないので、この先どういうラストになるかわからないが、
映画オリジナルとなる本能寺の変のストーリーも、とても盛り上りがあって良かったと思う。

原作のはじめのほうで、主人公はミッチーやツネちゃんといい感じに友情を育んでいた。
史実みたいに殺しあう話には繋げたくなかった―――ある意味、どうすんだよ、と心配だったのに
そのあたりも、ちゃんとユルいままの少年漫画的展開にしてくれていたので、
原作ファンも満足なんじゃないかと思う。

いろいろ突っ込みもあると思うけど、私は面白かったです。         後半しか観てないけど



なお、漫画がそこまで進んでいないから、今後どうなるのかは不明だけど、
何の説明も、根拠もなく、いきなりタイムスリップというのが、SFファンとしてはなんだかなあ、とは思う。
戻ってきたときも、どこに戻ってきたのか、年齢(体の成長)はどうなっていたのか、
いない間の扱いはどうされていたのか、など完全にスルー。

タイムスリップして戻ってきたほかの人間経由で帰蝶からの手紙が届くに至っては、
どーやって住所調べたんだよ、的な違和感はあったかな。

       少し古いのですが、池田さとみの『スーベニア』という漫画があって、
       ラストがタイムトラベルものとして秀逸でした。(舞台が遺跡発掘現場なので、楽といえば楽)

これ以外の方法で、戦国時代のその後を知る脚本は作れなかったのかな、と、ちょっと思う。
ラストの盛り上がりがとても良かったので、少しだけもったいなかったです。