ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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冷やすとかタイマー止めるとか信管抜くとか。放り投げるってのも。

■爺婆爆弾の処理■

高齢の教授はこだわりが多く、突っつきどころを間違うと爆発する。

数年前まで私は、爆弾処理班、と呼ばれてた。
扱いの難しい上司や教授たちの怒りを、そらすことに長けていたからだ。
私は母校が学閥とは無縁なBランクで、いらぬプライドなど持ち合わせていなかったし、
もちろん、性別が女だって言うのも有利に働いていたと思う。

母校の指導教官が顔の広くしかも若手だったから、連れ歩かれていた私は
(偉い先生達にとって) 弟子が連れてきた 子犬 くらいの扱いだったのかもしれない。
学部のときに使った教科書を書かれた先生に会えば、
普通に尊敬を表したし、褒められれば嬉しかったし、気に入られもした。
その程度には素直だったのだと思う、たぶん、帝大のお兄さんがたよりも。

そんなわけで、その頃知り合った先生方が機嫌を損ねた時に、
「ちょっとお前、どうにかしろ」 と、仲介を頼まれることが多くなった。
大学教授たちはかつて自分が教えた学生が困っていれば、我慢したり譲ってくれることも多い。
「今後こういうことはないようにしなさい(そう伝えておきなさい)」、という指導ですむ。

また、女の大学教授は被害者意識があって扱いにくいことが多いそうだが、
私の口から頼めば 「女だから馬鹿された」 とは言わない。

    もっとも、私自身が、「女だから馬鹿にされた」 と思うことがないのは、
    「若年だから」 「東大出身じゃないから」 「知識が足りないから」 「常識がないから」 と、
    思い当たることがたくさんありすぎて、ひとつに絞り込めないから、なんだと思う。

私が顔のきくお爺さま、お婆さまが、少しずつリタイアして、爆弾が減ってきたかな、と、思っていたが―――


■不特定爆弾の処理■

今年やってる仕事では、多いんだよね、わがままな同業者たち。

べつに、自分に比べてめっちゃ偉いという人たちじゃないんだけど、
彼らにもこだわりがあるらしく、隣で対立されていると、仕事が進まない。
ご機嫌とって宥めすかして、表面だけでも仲良くしてくれないと、無駄な作業ばかり増える。

めんどくさいなあ……と思ってしまうのは、
大先生たちに比べて彼らには恩義を感じてないからかもしれない。

とはいいつつ、フォローしたほうが結果的に労力が減る――よね?
こういう作業何度もやったなあ、冷やして冷やしてタイマーとめて、ワイヤー切って、信管抜いて、
緊張感満載の状態でチマチマチマチマ、  

      うがああああ、嫌になる。

放り投げて、爆発させて終わり、っていう方法もあるな、 
なんてことが頭をよぎって、今悩み中。