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剣道カフェ、じゃなくって映画鑑賞録『かぐや姫の物語』

今日は大学の勤務で、ついでに大学近くにある
剣士娘のバイト先にお茶を飲みにいったりしたんだけど、
頭に巻いた布巾 (どういうんだろう三角巾をきちっと巻ききったみたいな) が、
どうしても、 「次は面をつけるよ」、という剣道準備にしか見えなかった。 
ま、剣道部だったしな。

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さて、家に戻ったらテレビでジブリの『かぐや姫の物語』をやってた。
観たことがなかったので、見るとはなく眺める。

・・・・・・・・・・・・・わからねぇ

いや、絵はきれいなのよ。まんが日本昔ばなしみたいな、素朴な線で。
でも、素朴な線なら、滑らかに動くよりも、
動き(=アニメセルの枚数ね)を最小限にしたほうが、より見栄えがすると思うんだけどな。
それから、かぐや姫の心の動きや、周りのキャラクターたちの心境もわからない。
こっちはシンプルすぎてわからないのか。

悪いアニメではないのかもしれない、
でも、ディズニーアニメに夢中になれないのと同じ物足りなさを感じる。
ディズニーアニメは美しいし、きれいに作ってあるし、
感動的な物語なんだと思う―――ただし結末を知られた物語だから、驚きがない。

白雪姫が初見、かぐや姫初見、アニメは見たことがありません、という人なら感激すると思うのだが、
本を読み、ガンダムで育ち、パシフィックリムを愛する私に、『かぐや姫の物語』は薄味すぎる。
乳児期にはミルクは美味で生きる糧でもあったけど、
今はパフェとステーキのほうが美味く感じる――ということなのか。
いや、『かぐや姫の物語』 は乳児に与えるには、中途半端な雑味もあったか。
究極のミルクを作るなら、材料を厳選し、『ナウシカ』や『トトロ』 まで遡ってくれ。
これでは中途半端だ。

”ながら映画”はいつものことだが、そういうわけであっという間に退屈になって、
顔を上げずにテレビの音だけを聞いていた。
映像に力を入れたであろうことがわからなくもないので、
残念な映画だと思う


<オタクモードの感想>
なお、もと動画オタクの視点からも物足りないことがある。
細かな柄のある着物がその模様ごと、きちんと動くのには、確かに感動するし作画担当の執念を感じる。
だが、いろんな身分の人が出てきて、いろんな材質の着物や服が出てくるのだが、
その風になびく様子が、材質を問わずみんな同じなのはいただけない。
絹には絹の動き、毛皮や木綿はそれなりの動きがあると思う。
薄絹のしわのより方と、それ以外では違うのだ。せっかくなら、そこまで追求して欲しかった。

ラフな、スケッチのような線を動かすことの難しさも、わかる。
人物も風景も、太さの変わらないソリッド線で描かれていたほうが、動画にしやすいのを知っている。
だから、アニメーションの質としては、大変だったんだろうな、と推測できる。

だが、私は完成した映画は、映画としてしか観ない。(←5回、6回繰り返して観れば違うが)
だから描かれていない背景は手抜きに見えるし、ラフな線はラフ(乱暴)な絵に見える。
いろんな意味で、オタク以上の玄人を狙いすぎたというか、空回りしてる気がするんだ。