学会会場の桜♪ -----よそ見と人脈-------
ほとんどの研究者にとって、大きな学会の年講演会は、
学生時代の恩師や大学院の同窓に会える、ちょっとしたOB会だったりする。
学生時代の恩師や大学院の同窓に会える、ちょっとしたOB会だったりする。
私も多分に漏れず、総合受付のデスクにたどり着く前から、懐かしい顔に出会ったりして、
短い会話をしたり、名刺交換をしたりした。
中には10年ぶりくらいの方もいらっしゃったが、その時間のギャップを感じさせない会話ができるのが、
この手の会議の良いところだと思う。
短い会話をしたり、名刺交換をしたりした。
中には10年ぶりくらいの方もいらっしゃったが、その時間のギャップを感じさせない会話ができるのが、
この手の会議の良いところだと思う。
「もしかして、○○さん?」
「ぅあああ、そういうあなたは××さん! ご無沙汰してます、今、どちらに?」
「相変わらず△研究所で△△やってるよ、雑用が多くてさ~」
「例の国際会議以来だから、6年ぶりですよね。そういえば、あちらに□□教授が、、、」
「さっき招待講演を聞いたよ。あ、そうそう、この後、□□研のOBで飲むんだけど、時間があるなら来ない?」
「ぅあああ、そういうあなたは××さん! ご無沙汰してます、今、どちらに?」
「相変わらず△研究所で△△やってるよ、雑用が多くてさ~」
「例の国際会議以来だから、6年ぶりですよね。そういえば、あちらに□□教授が、、、」
「さっき招待講演を聞いたよ。あ、そうそう、この後、□□研のOBで飲むんだけど、時間があるなら来ない?」
そんな風に、メンバーが増えて、20人単位の飲み会に(^^;
学生の頃からラッキーで、担当教授がアルコール好き.....いえ、社交的だったおかげで、
そういう飲み会に良く同席させてもらった。
そういう飲み会に良く同席させてもらった。
研究者の会話のきっかけは、何の研究をやっているかということだから、
自分の研究内容を、短時間で要領良く *1 話す訓練にもなったし
参考書でしか知らない大御所の教授と直接会話ができるのも、感動だったりした。
自分の研究内容を、短時間で要領良く *1 話す訓練にもなったし
参考書でしか知らない大御所の教授と直接会話ができるのも、感動だったりした。
学閥とか、研究室閥、コネ....などと聞くと、あまり良いイメージはないが、
研究者の場合には、人脈としてある程度、必要なものなのではないかと思う。
特に今、助手やポスドクを探す身になって、
CVと1時間足らずの面接で、研究者の善し悪しを見きわめるのは、かなり難しい事がわかった。
悩んだあげく、結局、昔からの知り合いに紹介してもらったり、
学会で出会った印象を頼りにしてしまったりする。
研究者の場合には、人脈としてある程度、必要なものなのではないかと思う。
特に今、助手やポスドクを探す身になって、
CVと1時間足らずの面接で、研究者の善し悪しを見きわめるのは、かなり難しい事がわかった。
悩んだあげく、結局、昔からの知り合いに紹介してもらったり、
学会で出会った印象を頼りにしてしまったりする。
それを「コネ」と言われてしまうと、確かに、否定しきれないのだが。
しかし、研究者の知り合いというのは、
会議の席での質問が長引いて、意気投合して一緒に食事をしたり、
他の同分野の研究者に紹介してもらったり、なんていうきっかけも多いから、
一般的な「コネ」の言葉がもつような、閉鎖的なものではない......のではないだろうか?
会議の席での質問が長引いて、意気投合して一緒に食事をしたり、
他の同分野の研究者に紹介してもらったり、なんていうきっかけも多いから、
一般的な「コネ」の言葉がもつような、閉鎖的なものではない......のではないだろうか?
これは、東京の桜
と、雪柳。
自宅のすぐそばの花です。
さて、、、
応用物理学会は50近くパラレルセッションが走り
(50教室で、同時に別の講演が行われている)、
講演件数は約4000件になる。
その結果、
興味深い講演の時間が重なってしまっていたり、
また、巨大すぎて目移りし、
どれを聞いていいか分からないという言葉も聞く。
小さな研究会のほうが、深く専門に踏み込んだ
質疑応答ができるという意見もわかる。
それでも、私は物理学会や応用物理学会が好きだ。
OB会ができるからだけではなくて、彼らの専門分野が少しづつ変わっていくと、
自分が話を聞く分野も、知らず知らず広がるからだ。
同じ会場で、有名人が講演をしていれば、専門から少し離れていても聞いてみる気になるし、
自分の専門だけを掘り下げるのも悪くはないが、少しよそ見をして、自分の研究を発展させるのも、
無駄ではないと思う。
私は特に、よそ見タイプだから思うのかもしれないが .....
流行の研究は講演件数が多く、研究費もつきやすい。
流行だからといって、すぐに手を出すのは危険だが、
ある研究分野が流行になる理由は、世の中に求められている分野だからではないだろうか?
そんな風に、よそ見をするのに、応用物理学会は最適。
人脈を作るのにも適していると思う。
だから、毎年、年度末のこの忙しい時期に、無理をしてもいっちゃうんだよね(笑)
あ~ 研究所の雑務が進まないっ
*1:酔っ払い相手に