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学会会場の桜♪ -----よそ見と人脈-------

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千葉で応用物理学会中♪ 日本大学船橋キャンパスの桜。

ほとんどの研究者にとって、大きな学会の年講演会は、
学生時代の恩師や大学院の同窓に会える、ちょっとしたOB会だったりする。

私も多分に漏れず、総合受付のデスクにたどり着く前から、懐かしい顔に出会ったりして、
短い会話をしたり、名刺交換をしたりした。
中には10年ぶりくらいの方もいらっしゃったが、その時間のギャップを感じさせない会話ができるのが、
この手の会議の良いところだと思う。


「もしかして、○○さん?」
「ぅあああ、そういうあなたは××さん! ご無沙汰してます、今、どちらに?」
「相変わらず△研究所で△△やってるよ、雑用が多くてさ~」
「例の国際会議以来だから、6年ぶりですよね。そういえば、あちらに□□教授が、、、」
「さっき招待講演を聞いたよ。あ、そうそう、この後、□□研のOBで飲むんだけど、時間があるなら来ない?」

そんな風に、メンバーが増えて、20人単位の飲み会に(^^;

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学生の頃からラッキーで、担当教授がアルコール好き.....いえ、社交的だったおかげで、
そういう飲み会に良く同席させてもらった。

研究者の会話のきっかけは、何の研究をやっているかということだから、
自分の研究内容を、短時間で要領良く *1 話す訓練にもなったし
参考書でしか知らない大御所の教授と直接会話ができるのも、感動だったりした。

学閥とか、研究室閥、コネ....などと聞くと、あまり良いイメージはないが、
研究者の場合には、人脈としてある程度、必要なものなのではないかと思う。
特に今、助手やポスドクを探す身になって、
CVと1時間足らずの面接で、研究者の善し悪しを見きわめるのは、かなり難しい事がわかった。
悩んだあげく、結局、昔からの知り合いに紹介してもらったり、
学会で出会った印象を頼りにしてしまったりする。

それを「コネ」と言われてしまうと、確かに、否定しきれないのだが。

しかし、研究者の知り合いというのは、
会議の席での質問が長引いて、意気投合して一緒に食事をしたり、
他の同分野の研究者に紹介してもらったり、なんていうきっかけも多いから、
一般的な「コネ」の言葉がもつような、閉鎖的なものではない......のではないだろうか?

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これは、東京の桜
       と、雪柳。
  
   
     自宅のすぐそばの花です。
   
   
さて、、、
応用物理学会は50近くパラレルセッションが走り
(50教室で、同時に別の講演が行われている)、
講演件数は約4000件になる。
    
その結果、
興味深い講演の時間が重なってしまっていたり、
また、巨大すぎて目移りし、
どれを聞いていいか分からないという言葉も聞く。
     
小さな研究会のほうが、深く専門に踏み込んだ
質疑応答ができるという意見もわかる。
     
それでも、私は物理学会や応用物理学会が好きだ。
    
OB会ができるからだけではなくて、彼らの専門分野が少しづつ変わっていくと、
自分が話を聞く分野も、知らず知らず広がるからだ。
同じ会場で、有名人が講演をしていれば、専門から少し離れていても聞いてみる気になるし、
自分の専門だけを掘り下げるのも悪くはないが、少しよそ見をして、自分の研究を発展させるのも、
無駄ではないと思う。
    
  私は特に、よそ見タイプだから思うのかもしれないが .....
    
流行の研究は講演件数が多く、研究費もつきやすい。
流行だからといって、すぐに手を出すのは危険だが、
ある研究分野が流行になる理由は、世の中に求められている分野だからではないだろうか?
    
そんな風に、よそ見をするのに、応用物理学会は最適。
人脈を作るのにも適していると思う。
   

だから、毎年、年度末のこの忙しい時期に、無理をしてもいっちゃうんだよね(笑)

あ~ 研究所の雑務が進まないっ

*1:酔っ払い相手に