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読書録 『すきま』



読み始めは、リアルヘブンみたいな系列かと思ったんだけど。
確かにその系列だったりもするんだけど。
んで、読みだしと4分の3あたりまでは、適度な軽さというか書きこまなさがプラスだったんだけど...

結果的には 「最後まで読んだ自分を褒めてあげたい........」 な、小説でした。


敵を強くし過ぎて (神だの悪魔だの、強すぎる敵にぶつからせて) 話が崩壊した典型的な例だと思う。

漫画なら、石ノ森の 『009』 で神が出てきた話とか、荻野真の 『夜叉烏』 とか、
山田正紀の神様が出てくる話もスチャラカになってたなあ。

洋ものでも、わけがわからなくなっていくものも多いのだが、
映画 『エクソシスト』 などでは、敵の本尊に戦いを挑むわけではなく、
とりあえず、自分に降りかかってきた相手の悪魔を倒してほっとする、という結論でまとめてくれている。

主人公たちを、一般人 (+α) くらいに設定しておいた場合は、それ相応の相手にしておかないと、
物語として、まとめるのは無理なのだろう。

借景ではないけれと、ひとまず敵は倒した、その敵の奥に、もっと大きな悪があって、
でもそれの姿すら分かっていない...  というのでも良いのにねえ?

というわけで、消化不良以前。