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昔の読書録 『墓地を見下ろす家』

Jホラー(日本のホラー小説) って、あまりピンとこない、というか私的には怖くないのが多いんですが、
何かあったかなあ、と考えて思い出したのがこれ。

比較的怖かったモダンホラー  小池真理子 『墓地を見下ろす家』 角川ホラー文庫

リンクはアマゾンのカスタマーズレビューですが。レビューを読むと他の人の評価もいいようですね。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4041494117/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

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具体的に何と言うわけではないんですが、それぞれのシーンが怖い。
本編と無関係な人物背景が、なんとなく心に残ってホラーテイストの隠し味になっている。
ただしモダンホラーと言う割には、クラシックな 「ハウス」 の王道を行っていて、
いかに脱出するか、と言う脱出ゲームと、
恐怖と緊張感の中で、人間関係が崩れていく様子をうまく書いているにすぎないとも思う。
                              まあ、ホラーなので、怖ければいいのですw

ホラーシーンで覚えているのを記憶に頼って例に出すと (微妙に間違ってるかも)、

  異変に気付いた住人が逃げ出そうと地階に降りると、エントランスの自動ドアが開かなくなる、
   ドア彼見える天気の良い屋外を、当たり前のように車が走っていく。
    ドアの電源コードを切ってもドアは開かない。
      急に、ガラスの向こう側に手形 (白かったように記憶) がつく。
         一つ、二つが、三つ、、、子どもサイズの小さな手形もある。
            が、急にバタバタと増えて、自動ドアの向こう側が手形で真っ白になっていく。

ちなみに、この作品が気に入ったので、
小池氏の 『死者はまどろむ』 も読んだんですが、こっちはあまり合いませんでした。

  クリスチャン的な怖さを書いているようでしたが、なんか違う気がしました。
  土葬の墓地が近くにあったり、ミイラの詰められた棺の後ろでかくれんぼするという
  幼少期を過ごしてしまうと、
  死んだ肉体そのものには恐怖を感じなくなるのかも。

小池氏つながりだと、『危険な食卓』 も、なんだかなぁ.........
直木賞の 『恋』 も、ぜんぜんピンとこなかったし、
『妻の女友達』 にいたっては、これのどこが? だし。

   #まあ、賞に関しては、(すべてとは言わないけど)
   #学園紛争をネタにしたり、中高年のパッとしない男性を主人公にすると、
   #直木賞だの芥川賞だのを受賞しやすくなってる気がします。
   #パッとしない中年男性が根拠なく若い娘に惚れられるなんて言う設定は、
   #目立たない女子高生がどこぞの皇族に見染められるくらい荒唐無稽な気がするんですが、、、
   #で、その反動のように逆に思いっきり一発屋的若手に受賞させたりなんかして、
   #ちょっと笑っちゃいますね。
                 < 感想文じゃなくなってきましたw 書庫、変えようかな(苦笑)