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読書録 『臓物大博覧会』

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まず、画像はキドニーパイね。英国の。
拾いもの画像ですが……
  
 
角川ホラー文庫 小林泰三 『臓物大博覧会』 読了
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404347010X/pnr-22/ref=nosim/
 
少し前に読んだのに、記事をアップするのを忘れてましたw
 
 
うーん... アジアンスプラッタ (いや、もっと限定して和風スプラッタ?) で、悪くはないんだけどな。
でも、あの圧倒的な雰囲気を持つ 『玩具修理者』 の作者だと思うと、物足りない。

プロローグと内容も噛み合っていないような気がする。
プロローグの怪しい街で、思いっきりドロドロした感じで、臓物の物語をはじめよう.....と言うのなら、
集めた話がそれなりに臓器に対応してくれていないと。
普通の短編集になってしまっているので、いっそプロローグをつけない方が良かったのではないかと思う。


そのなかで、『透明女』 は面白かった。
グロテスク加減もイケてたし、恨みでなく感謝で人を切り刻むというのも、この流れだと納得。
                                 (ラストが、あれだけどw)
ただし、これがゾクゾク来たのは、個人的な理由があるかもしれない。


 学生の頃、同じクラブのものすごく大人しくて目立たない子に、嬉しそうに告白された。
    「〇〇さん (←ゼブラの本名) に誘ってもらったから、このクラブ (美術部) に入ったんだよ」
        え~~~ (@_@) 記憶ないですぅ。  (......とは言わなかったけどさ)
    「声かけて貰ったことなかったから、すごく嬉しかったんだぁ♪」
        はうっ.......  貴女、絵、私よりずっとうまいじゃないのよぉ。


 気軽にやったことで、本人の記憶からはすぐに抜け落ちてしまうようなことが、
 相手にとっては、重要で、喜ばしいことだったり、
          傷つけられるようなことだったりするということを思い知った。
 どーせ、あとあと自分は忘れてしまうのだから、意識のない時は親切にしよう、とも。
                            ( 意識して怒ってるときは別ですw )
 実践できてるかどうかは、わかりませんけどね。
 
 

 まあ、幽霊に切り刻まれることはないでしょう....     たぶん。