読書録 『ジウ I 』
読書録 中公文庫 誉田哲也 『ジウ』、学会出張の移動中に、読了。
あるところまで読めばスピード感はあるし、そういうわけで後半は一気に読めたのだが、
感想を一言でいうと、残念ながらイマイチ......
小銭を作るためにキオスクで購入した文庫本だったら、あたり だと思っただろう。
が、評判がよかったので、期待して読んだのがいけなかった。
amazon http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%80%881%E3%80%89%E2%80%95%E8%AD%A6%E8%A6%96%E5%BA%81%E7%89%B9%E6%AE%8A%E7%8A%AF%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E4%BF%82-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%AA%89%E7%94%B0-%E5%93%B2%E4%B9%9F/dp/4122050820
20代の女刑事が二人出てくるのだが、
それが正反対のタイプでありながら、その極端さ加減が似たり寄ったりで
(現実にはここまで極端なのは、そうそういないだろう)、
2人とも話の冒頭では恋人がいなくて、
移動先に申し合わせたように好みのタイプの独身男性がいて、簡単に恋に落ちて………
というのが恋愛小説ならいいが、警察小説としては、出来すぎていて鼻につく。
それが正反対のタイプでありながら、その極端さ加減が似たり寄ったりで
(現実にはここまで極端なのは、そうそういないだろう)、
2人とも話の冒頭では恋人がいなくて、
移動先に申し合わせたように好みのタイプの独身男性がいて、簡単に恋に落ちて………
というのが恋愛小説ならいいが、警察小説としては、出来すぎていて鼻につく。
武闘派の素子サンの方は、極端なりにまだしも説得力があるが、
美咲にいたっては、何の前触れもなく 「好みのタイプ」 というだけで突き進んでいく。
これだけ惚れっぽい女が、これまで一人でいるというは考えにくいし、
そもそも、誘拐事件の仕事中で、人の命が係っている職務中に
いかに好みの相手だろうと 「素敵♪」 はねーだろ……orz
ファニーな漫画タイプの小説でやってくれるならともかく、
一人だけこうだと、読者的には 「馬鹿かこいつはっ」 となってしまう。
美咲にいたっては、何の前触れもなく 「好みのタイプ」 というだけで突き進んでいく。
これだけ惚れっぽい女が、これまで一人でいるというは考えにくいし、
そもそも、誘拐事件の仕事中で、人の命が係っている職務中に
いかに好みの相手だろうと 「素敵♪」 はねーだろ……orz
ファニーな漫画タイプの小説でやってくれるならともかく、
一人だけこうだと、読者的には 「馬鹿かこいつはっ」 となってしまう。
パトリシア=コーンウェルの 『検視官』 シリーズが秀逸だったのは (すべてとは言わない、初めの数冊)
主人公が魅力的な女であるにもかかわらず、徹底して事件側に小説のウェイトを置いていたためだと思う。
キャラクター紹介や、話の流れができた何作目かで、ケイとウェズリー(だったか?)の恋愛話が入ってくる。
シリーズ小説の運びとして余裕があるから、サイドストーリーとしてのラブストーリーが成り立っていた。
主人公が魅力的な女であるにもかかわらず、徹底して事件側に小説のウェイトを置いていたためだと思う。
キャラクター紹介や、話の流れができた何作目かで、ケイとウェズリー(だったか?)の恋愛話が入ってくる。
シリーズ小説の運びとして余裕があるから、サイドストーリーとしてのラブストーリーが成り立っていた。
ジウは、第1作としては盛り込み過ぎているように思う。
人物一人一人が書きこまれてもいないし
(人物紹介として直接的に、優しいとか、気が強いとかの説明メインの記憶が残る)、
ストーリーにも布石が足りない。
彼らを取り巻く、警察の面々も、ここまで性格を単純化することはなかったのではないだろうか?
人物一人一人が書きこまれてもいないし
(人物紹介として直接的に、優しいとか、気が強いとかの説明メインの記憶が残る)、
ストーリーにも布石が足りない。
彼らを取り巻く、警察の面々も、ここまで性格を単純化することはなかったのではないだろうか?
……と、言うわけで、途中で投げ出さない程度には面白かったけど、続きを読むかどうかわかりません。
評判は良いようなので、私に合わないだけなのかもしれません。
評判は良いようなので、私に合わないだけなのかもしれません。