読書録 『ちんぷんかん』
和算の問題は、こういう図かと思ったんだけど、答えが違いました。
まあ、この図の答えなら、難解ではないし。
「直角三角形の中に、正方形が3つ。大きいものが一辺9、小さいものが一辺4、中くらいのものは?」
という算術で、作中では、答えは6と言ってます。
私の図のような問題を想定すると、答えは5になるのよ.......
どんな問題なのか気になる私は、オタクでしょうか?
こんな算術の問題もある 『しゃばけ』 シリーズ第六弾。 今回は短編集。
新潮文庫 畠中恵 『ちんぷんかん』 名古屋出張への往路で読了。
佐助も、仁吉も、若だんなも、鳴家たちも元気だ。
いや、若だんなは死にかけて、三途の川の岸辺まで行ってきたみたいだけど。
さりげない事件というほどでもない事件が起こって、若だんながそれを気にして、出歩いて、
大事な若だんなが体調崩すのが嫌な妖たちは、それをどうにかしようとして、どうにもならなくて、
で、結局、若だんなが頭脳で解決。
マンネリになってきたな~
とはいえ、それなりにちゃんと謎解きがあって、それなりに面白い。
最後に 『はるがいくよ』 という、桜の花びらの精が出てくる話が入っていた。
シリーズ初期にこの話を読んでも、大して感動するところもなかっただろう。
現実の世の中にとって、当たり前のことだったり、
この小説のような設定のお話にはつきもののネタだから。
ただ、マンネリ化したシリーズと小説の中に入り込んで安心してしまっていると、
このネタはツキンとくる。
#人間である若だんなに比べて。桜の花びらの寿命は短い。
#桜の花びらの精を長生きさせたくて、若だんなはジタバタするが、
#花びらの精は短命を当たり前のことと受け入れて、消えていってしまう。
#妖である仁吉たちに比べて、人間である若だんななお寿命は短い。
#仁吉たちは、若だんなが花びらの精に望んだのと同様に、
#若だんなに神様のお庭で永遠に生きてほしいと願うが……...
#寿命がある (それでなくても自分は病弱) 人の世界にとどまることを望み、
#痛いほどわかる仁吉たちの執着と好意を断る若だんなは、
#彼らに 「ごめん」 とだけ言う。
#シリーズは少しマンネリ化している。
#短編集の中においても、これは一番最後の話として並べられている。
#病弱だけれど死ぬことはなく、寿命もなく、
#若だんなはいつまでも仁吉たちとドタバタやってる、というマンネリ化した状態だからこそ、
#人間の寿命に思い当ってはっとする若だんなと同じ気分を味わえるのだと思う。
#…………うまいなあ。
うまいといえば、今回三途の川の岸で知り合って、一緒にこの世に戻って来た男の子がいる。
彼はどこ (江戸なのか上方なのか田舎なのか) に戻ったのかは明らかにされていなかったが、
きっとこのシリーズにまた登場すると思う。
すべての布石を殺さない (無駄にしない) のも、このシリーズの良いところではないかと思う。
まあ、この図の答えなら、難解ではないし。
「直角三角形の中に、正方形が3つ。大きいものが一辺9、小さいものが一辺4、中くらいのものは?」
という算術で、作中では、答えは6と言ってます。
私の図のような問題を想定すると、答えは5になるのよ.......
どんな問題なのか気になる私は、オタクでしょうか?
こんな算術の問題もある 『しゃばけ』 シリーズ第六弾。 今回は短編集。
新潮文庫 畠中恵 『ちんぷんかん』 名古屋出張への往路で読了。
佐助も、仁吉も、若だんなも、鳴家たちも元気だ。
いや、若だんなは死にかけて、三途の川の岸辺まで行ってきたみたいだけど。
さりげない事件というほどでもない事件が起こって、若だんながそれを気にして、出歩いて、
大事な若だんなが体調崩すのが嫌な妖たちは、それをどうにかしようとして、どうにもならなくて、
で、結局、若だんなが頭脳で解決。
マンネリになってきたな~
とはいえ、それなりにちゃんと謎解きがあって、それなりに面白い。
最後に 『はるがいくよ』 という、桜の花びらの精が出てくる話が入っていた。
シリーズ初期にこの話を読んでも、大して感動するところもなかっただろう。
現実の世の中にとって、当たり前のことだったり、
この小説のような設定のお話にはつきもののネタだから。
ただ、マンネリ化したシリーズと小説の中に入り込んで安心してしまっていると、
このネタはツキンとくる。
#人間である若だんなに比べて。桜の花びらの寿命は短い。
#桜の花びらの精を長生きさせたくて、若だんなはジタバタするが、
#花びらの精は短命を当たり前のことと受け入れて、消えていってしまう。
#妖である仁吉たちに比べて、人間である若だんななお寿命は短い。
#仁吉たちは、若だんなが花びらの精に望んだのと同様に、
#若だんなに神様のお庭で永遠に生きてほしいと願うが……...
#寿命がある (それでなくても自分は病弱) 人の世界にとどまることを望み、
#痛いほどわかる仁吉たちの執着と好意を断る若だんなは、
#彼らに 「ごめん」 とだけ言う。
#シリーズは少しマンネリ化している。
#短編集の中においても、これは一番最後の話として並べられている。
#病弱だけれど死ぬことはなく、寿命もなく、
#若だんなはいつまでも仁吉たちとドタバタやってる、というマンネリ化した状態だからこそ、
#人間の寿命に思い当ってはっとする若だんなと同じ気分を味わえるのだと思う。
#…………うまいなあ。
うまいといえば、今回三途の川の岸で知り合って、一緒にこの世に戻って来た男の子がいる。
彼はどこ (江戸なのか上方なのか田舎なのか) に戻ったのかは明らかにされていなかったが、
きっとこのシリーズにまた登場すると思う。
すべての布石を殺さない (無駄にしない) のも、このシリーズの良いところではないかと思う。