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読書録 『戯』 & 『蝕』

 
東野圭吾 集英社文庫 『あの頃ぼくはアホでした』
                                                             ではなくて
 
中学、高校など自然科学オタクになる前の学生時代、ゼブラは世紀末文学が好きでした。
まあ、画家のミッシャやビアズリーが好きなのもその方向性だし、
ギュスターブモローだって、宗教画を描いていたって、退廃的じゃないとは言えないだろう。
オスカー=ワイルドのサロメだって、元は聖書のお話だったりするし。(聖書ではヘロディアの娘、って言うだけ)
 
で、ついでに美術部だったりしたので、漫画を描いたり、小説を書いたりと、創作活動が好きだったわけだ。
 
当時の友人である Gale氏から、同人誌が届いた。
                            Gale氏のホームページ  http://pub.ne.jp/ga_1/
漫画、世紀末、ワイルドとくれば、察しのいい方はすでにおわかりだろう、
ボーイズ・ラブ、というか、つまりはそっち系のオタク文化である。
 
彼女と一緒にしばらく同人誌活動をしたものの (← 高校時代から、大学の初めの頃かな) 
私は、もっと直接的に破滅に向かうものに魅力を感じていたみたいなので、
なんとなく、漫画同人からは足が遠のいてしまったのだが、そういうわけで、BL漫画にも拒否反応はない。
一方Gale氏は最近、アニパロ(アニメーションのパロディ)に凝ってらっしゃるようである。
 
ちなみに、以前 『謹呈』 と題して、短編の読み物を書いたのは、彼女にインスパイアされたからである。
 
 『謹呈 GALE様』          http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/31877038.html
 それに関するGale氏の記事   http://pub.ne.jp/ga_1/?cat_id=99788  (ここで↑の小説中の絵が見れます)
 
 
というわけで、送っていただいた漫画の読書録~ 
 
BLなので、内容的にはそれなりにそれなりなのだが   (←はっきり話せよ)
その中の情景とか、モノローグとか、それは恋愛中のすべての男女に通じるのではないかと思う。
 
つくづく、この作者 (知り合いではあるんだけどw) は、小説ベースの人だなあ、と思う。
特に、登場人物たちの会話と同時に、主役のモノローグがちりばめられている 『蝕』 では、その傾向が強い。
なんて言ったらいいんだろう、漫画でありながら、ビジュアル先行ではないのだよ........ 言葉や言い回しが魅力。
 
私が小説のプロットを作るときに、ビジュアル (主人公の容姿だけではなく、風景、室内背景など)を
決めてからでないと書けないのと、正反対だと思う。
 
  #はじめて私が書いた小説は、クリスチャン=ラッセンをイメージした画家が主人公で、
  #架空の都市 (小説内では普通の異国の街) の建造物に思いをはせるものだった。
  #赤い建造物と、砂、青い海とイルカ、それに金髪の画家、というカラフルな設定だった。
 
  #歌さま、あれです、あれ(笑)  (← 歌鳥氏は、その頃の友人だったりします)
 
Gale氏の漫画に、画家 (時代ものだから、絵師と言った方がいいのか) が出てくると、血が騒いだりします。
そういうわけで、
 
   ありがとう  楽しく読ませていただきました♪
 
 
なお、熱に浮かされたようにあれこれ手を出すアホだったのは私だけ
当時の趣味を現在も続けているGale氏は、本当の漫画好きな方なのだと思う。
 
 
そうそう、東野圭吾の上記の作品も、面白かったです。 いつ読んだのか忘れたけど。