ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

通りすがりのキス♪

昨日終電だったので、今日は午後から出勤しよう。
 
火事場の馬鹿力なのか、追いつめられないと仕事をしないのか分からないが、
とにかく、一昨日と昨日で、積み上がっていた狸たちを地引網的に回収し、皮剥ぎ担当者(?)に回した。
毛色が気に入らないと帰ってくる可能性もあるが、まあ、明日はまたイベントが入っているので、
今日は、半日くらいノビていてもいいだろう。
 
     なお、狸の皮とは、今日終わらせる予定(希望)の仕事を、捕らぬ狸の皮にたとえて 
     狸=仕事  皮=結果 みたいな言い方をしてます。  
     命名(?)は、ブログ友達のゆっちさんです。
 

 
昨日の帰宅途中の電車で、久しぶりに小説を読んでいた。
読みかけだった、ジェフリー=ディーバーの短編集。
この人の短編は珍しいので、読了後に読書録にも書くと思うが、とにかく、いいっ
 
とくに、シェイクスピアを彷彿とさせる (つーか、そのままかw) “ALL THE WORLD'S A STAGE” .
どんでん返しの方向が、全盛期のジェフリ-=アーチャーみたいだなあ、と思っていたのだが、
これはきっとアーチャーには書けない。
勧善懲悪のディーバーの作品としては珍しく、どんでん返しの後にもやもやが残るものもあるのだが、
その辺 (正義が勝つわけじゃない) は、確信犯だそうだ。
読み進んだところまで、感想を書いてしまいたい気もするが、まあ、あとでまとめよう。
 
かつて スティーブン=キングが、
     短編は暗がりで見知らぬ人から受ける、つかのまのキスのようなものだ。と、言っていた。
     言い当て妙だと思ったし、彼の作品はそうなっている気がする。 怪物にキスされそうなのはご愛嬌。
     というより、ホラー短編からキング作品を気にいった私としては、
     むしろ通りすがりのチェーンソーか、大手町でカマイタチ、なんだが。
            (ほら、妖怪って、田舎に出そうな気がするじゃん、大手町の地下鉄乗り換えで出たら、意外だと思うのよね)
     
ジェフリー=ディーバーも、この短編集の冒頭で、     
        ・・・・・・・・・結末では、善は善に、悪は悪に、程度の差こそあれ必ず善が勝利する。
     (中略)時間とお金と感情を長編小説に注ぎ込んだ挙句、苦く皮肉に満ちたエンディングに
     がっかりさせられるなどという経験は、僕の読者には絶対させたくない。
     (中略 --短編なら後味の悪いものも自由に書ける-- の内容)
     短編の醍醐味は狙撃手の放った銃弾のように速くてショッキングなものだ。
 
 
 短編集が好きなのは、そんなショックが好きだからかな?
 少なくとも、電車通勤で読みやすいからだけではないと思う。
 好きな作家のベストにあげる小説が、いずれも短編なのも、気のせいではない気がする。
                  でも、短編専門の作家はそんなに好きじゃないんだよね~ なぜか。
 
 ちなみに………仕事の提案書を書くのは、短編やショートショートの書き方と似ているのだと思う。 
 ぜい肉を落とし、インパクトを狙い、そして読み手の心をつかまなければならない。
 そののちに、手に入れた研究予算で行った研究が、周囲を、 
      苦く皮肉に満ちたエンディングでがっかりさせる、などという経験は、
                                           絶対させたくない、ですね 
 


 
   さて、タイトルから想像する内容を、極力、裏切ってみたのですが、いかがでしたでしょうか?
              (地下鉄でカマイタチにしようか、短編で弾丸にしようか迷ったのだけど、裏切り狙いでこれにしました)
   冒頭とラストで、仕事関連書庫に入れようかとも思いましたが、
   ディーバーとキングに敬意を表して、小説の書庫に入れておきます。
 
   さて、会社行くかな。