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読書録 『生存者、一名』

文庫本山崩し 歌野晶午 『生存者、一名』 祥伝社文庫 再読了………多分。
 
<あらすじ>
   鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。
   彼らは都内で爆弾テロを行なった四人の実行犯と二人の幹部だった。
   翌日、幹部の一人が船とともに姿を消し、残りの五人は文字通り絶海の孤島に閉じ込められた!
   組織に対する疑心と、食料をめぐる仲間同士の暗鬼。
   やがて、一人また一人と殺されていく…。犯人は誰か?そして、最後に生き残る者は。
 
amazonの各小説のトップは、URLが長いので、これも、レビューページをリンクする。
 
アンソロジーの中に、彼の名前が含まれていたことはあったと思うが、
この人の本、持ってたのか。 というわけで、オチなどを既読した記憶はなし。
文体といい、設定といい、読み始めからB級本格っぽさ爆発である。さすがテロリスト。
 
      島田荘司が絶賛、となってたし。 ←彼の絶賛は、私の場合は面白さを疑う理由になる。
 
なんだかなあ......... 多分平成12年に小銭文庫として購入したようだけど、
最後までは読まなかったのではないだろうか?
どうでもよい様なオチがついているが、オチはいらないし、推理物でもない。
トリックとも言えない、謎かけや布石は、登場人物より先に読者が気付くような気がしたり。
 
ただ、文章は読みやすかった。お芝居っぽいのと全員が自分勝手なのとで、感情移入はしにくかったけど。
 
そう言うわけで、トリック好きな純粋本格ファンにも、文学読みさん達にも、お勧めはしません。