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読書録 『逝年』

宇都宮に行く新幹線のために購入した小銭文庫。
集英社文庫 石田衣良 『逝年』  読了。 
コールガールならぬ、コールボーイを描いた 『娼年』 の続編、らしい。
面白かったら遡って読んでみようかと思って、読み始めた。
比較的彼の作品は好きなのだが、これは、なんだかなあ。
後半の死にいたる女性の描写やその周りの人々は良かったのだが、
前半の性に関する蘊蓄が、(個々の考えで他人は他人、と、私には)どうでもよい事のようで
無理やり統計化したり言葉で説明しているのがうざかった。←この言葉は好きではないのだが他に適語がない。

生き方だの性だの、あるいは死だのは、
現役で悩んでいる世代には、同調できたり、興味深かったりするものなのかもしれない。
他人、他国の人々、宗教の違いで、性に対する考え方は千差万別だ。
自分が接する事の出来る周りの人々で、考え方の多種多様さをカバーされてしまうと、
小説の中の蘊蓄が、言葉の無駄遣いのように思えてしまう。
また石田作品に出てくるデリケートすぎる登場人物たちは、
ローティーンの中高生なら頷けるが、20過ぎとなると、なんだかなあ、である。
別に、実際の20歳が悩んでいてもいいんだけどさ、
それを胸張って、「私は(彼らは)純粋です」 みたいな書き方されると・・・・・・・・・・・なのだ。

とまあ、サクッと読んじゃったから、小銭文庫としては思いっきりOKなんだけど、
池袋ウエストゲートパーク』 のような爽快さを求めた場合は、アウトでした。



それはそうと、本日の謎。
全く同じサイズにしか見えないのに、片やプラス20ccのお得サイズ。 
同じ 『大地の磨いたきれいな水』 なのに、片や120円、片や90円。
研究所の自販機なんですけどね……・
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こういう設定なのか、あるいはどこがどう間違ったんだか。
あ、片方光っているのは、カメラのフラッシュのせいです。