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昔の読書録 『野望と夏草』

 
夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡
(蛍で、この句を思い浮かべるのには、理由があってね)
 
 
 

昔の読書録  山崎正和 『世阿弥・野望と夏草』   私の読んだ文庫は、絶版になってるんだね・・・・・・

なんだか、表紙が綺麗だったんだよ、パステル調で、細密画みたいで。
でも、歴史など全く興味がなくて、ついでに世阿弥、って名前すら知らなかった。
ああこれは、お能観世流創始者なのか、と思ったのは、しばらく後だったりした。
                                        (能にはちょっと興味があった)
 
同録してあったのだと思う、『野望と夏草』
「ささらすり」、とか、「♪三千世界の烏を殺し」、とか、意味は分からないけれど
ワクワクするイメージを含んだ言葉が、ちりばめられていた。
 
実を言うと、話の内容はほとんど覚えていない。
狂言回しの男女のセリフと、戦いのあとの武将たちのセリフが、鮮やかな陰影として残っているだけだ。
だから、これは読書録であって、感想ではないんだな(笑)
 
登場人物が、平清盛と、後白河法皇
誰かが、光って飛ぶホタルは、死者の目なのだという………・
なぜ目なのに二つないのだと問えば、二つでは業が深すぎるだろう、と。  
                                     と、いうようなせりふがあったと思う。
 
私が後白河法皇のファンなのは、大学時代、大学院時代および就職してからの仲間にも知られていたりする。
理想の男のタイプは? という質問に 「後白河法皇みたいな人♪」 と、答えていたからだ。
この山崎正和の戯曲を読んだ後、梁塵秘抄という法皇が編者になっていた歌集を読んで、
それから、後白河天皇、後に院政を行った人が、歴史上にどんな人物だったかを(ちょっとだけ)学んで、
その二面性と、ギャップと、多分、心の切り分け方に惚れ込んだのだと思う。
 
時々、夢に出てくる。
夢の中で彼はレギュラー格で、「ひさしぶりです」 と、会話をし、議論をしたりする。
夢で私は、彼の家臣の一人だと思うのだが (←なんとなく、側近の武将っぽい)、
穏やかそうで、のほほんと笑う法皇は、結構な論客で策士で、
血気盛んで 「攻撃あるのみっ」 な私の兵法を諭したりする。
 
 
 
清盛・・・・・・・・NHKでやってるようだけど・・・・・・・・・・・・・・ きっと見ない
 
 
 
 
なお………夫の声は夢の中に出てくる法皇の声と似ている。
夫と知り合った頃に、私はそれを親友の女の子に話したらしい、今でもたまにからかわれている。