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読書録 「ガリレオの苦悩」

私は普段、通勤電車の中でブログを見たり書いたりするのですが、
先週はペットのミドリン(ミシシッピアカミミガメの女の子っぽい子)が逃げ出して行方不明で、
カメ話題の多いブログを見ると悲しくなるので、シャットアウトしてました。
 
 
その代わり、電車の中では、文庫本を読んでました。
自宅の本棚に積んだまま、読んでいなかった本の一冊。
 
文春文庫 東野圭吾 「ガリレオの苦悩」 読了
 
大学の物理学准教授が難解な事件を解決するシリーズで、今回は短編集なわけですが。
 
 「落下る」は、時間差をつけて落下させるトリック。 でも、期待値があまりにも低いし、使わない。
 「操縦る」は、応力集中と変形ネタ。
 「密室る」は、トリックは一応、あるけど、すでにほぼ、科学じゃないです………
 「指標す」は、叙述トリック?  ←ことば違うだろ
 「攪乱す」は、SFの領域。
 
湯川がかなり“わかりやすく”人間的に描かれていて、それはこれまでに比べて成功しているように思います。
だから、そこそこ面白くは読めます。
でも、その分、トリックの方は、科学でも何でもなくなってきているような。
そんなにネタがあふれているわけはないので、仕方ないことかもしれません。
ネタがなくても、ちゃんと読ませるテクニックは、さすがな気もします…………
             名探偵コナンだって、大したトリックがなくても頑張ってるわけだし。
 
 
まあ、そんなこんなで、私的には少々残念な小説でした。