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映画鑑賞録 『貞子3D』

金曜プレステージで、『貞子3D』 やってる~ 
とはいっても、このサイコキネシスの先生のバトルの話は、前にどこかで見た記憶が。
映画に集中しないまま、つらつらと 『リング』 シリーズを思い出す。
 
 
 
 
娘が生まれた頃(16年前?)、研究所の長距離通勤仲間(電車読書仲間)で、鈴木光司作品が流行っていて、
『リング』  『らせん』  『ループ』 と、全部借りて読んだ。
『バースデー』 は、あとになってから自分で買って読んだ気がする。
 
鈴木光司は嫌いでなかったのだが、一番初めに読んだリングの怖さが全く分からなかったので、
単なるおとなしめのスプラッタを読んだ感じで終わってしまった。
実は、リングが映画になってから分かったのだが、考えていた井戸の構造が全く違った。
 
私は井戸 (well) というと浅いすり鉢状の底に水が溜まっていて、その水を汲むために
すり鉢の側面につけられた長い道を、大きな水汲み用の甕を抱えて降りていく……そんなイメージを持つ。
 
イメージ 1
                    http://ntooffice.blog21.fc2.com/category18-1.html
これは井戸メーカーさんのHPから拾ってきたペルーの水路の写真なので、きちんと石で周りを固めてあるが、
代わりに草の生えた泥道で、下の方に濁水がたまっている、という図柄だ。
 
だから、家の縁の下にある井戸を掘り返す、という 『リング』 の話も、
えらく開放的な空間で、不安定なところに建った家を考えてしまっていた。
映画のCMで出てくる、石製のドラム缶みたいなものが井戸だと知ったのは、ちょっとした衝撃だった。
オーストラリアは家の裏に穴掘ったくらいじゃ、水は出てこないんだよ ←砂漠だろ、あそこは
 
   時代劇の井戸を知らんのか、と友人にツッコまれたが、
   時代劇の井戸は四角くて木製なんだよ………あれの真中がすごく深いなんて、考えなかったんだよ。
   番町皿屋敷の井戸は、あのお宅だけの形だと思ってたんだよ。
   井戸(皿屋敷タイプ)とでも書いてくれればよかったのに  <<ギャグになっちゃう。 
 
さて、『リング』 の貞子は、子どもが産めるとか産めないとかこだわってるのが、なんか違和感あったし、
『らせん』 で出てきたウィルスが、精子みたいな形なのも、なんか、「私は増えたいっ」って主張にあってたし、
『ループ』 でPC話のSFだってことになって、妙にきれいに決着がついて、
私的にはサイエンスホラーとして完結していた。
 
 
 
 
さて、それはそうと、『貞子3D』 の話だ。
貞子の名前と、井戸(和風の垂直井戸)が共通なだけで、もう 『リング』 とは関係のないもののようだ。
人の名前こそ、『リング』 や 『らせん』 と被っているようだが、別物として見ても何も問題はない。
 
貞子を復活させたい根暗青年が、貞子が乗り移る入れ物を探すために、
呪いのビデオで女の子をたくさん集め、井戸に落とすのだが、
それらが中途半端に貞子化してクリーチャーとなり、ワジャワジャと廊下や天井を這い回る。
 
それと戦う女教師の強いこと強いこと。
サイコキネキスで爆発させるだけだってすごいのに、
鉄パイプは振り回すわ、殴るわ蹴るわ、剣士のごとく後ろの敵も気配を察してブラインドで倒す。
この辺、バトル映画の王道の演出だと言っても過言ではない。 
 
っていうかさ~ このお遊戯っぽいせりふと演技、どうにかならんのですか? と、思う。
バトルシーンで女教師のあまりの強さに、笑いが出てしまうし。
 
                               脱力……
 
まもなく、続編である 『貞子3D2』 の映画が封切られるようだが、同じノリで作られているのだろうか?