読書録 『死層』 ……じゃなくて、こういう読書中継もある
そういうわけで荻原浩が読み終わったので、自宅本棚に積んだままになっていた
検死官シリーズを読むのは、10年ぶりくらいになるのだが……
かつて読んでいたあたりとは、翻訳者が違う。
読み始めて数ページで、「うざっ」 と、思う。
主人公がコンピュータを操作しているシーンに、
通常のPC使いが使う言葉でも専門用語でもなく、
まして一般的ともいえないカタカナ文字が乱用されていて、読みにくいこと甚だしい。
コピーして、キャプチャーして、ドラッグして、ペーストして、受信ボックスをスクロールする、
クリックする、私のデスクのキーボードの隣、メールアカウントにログインする、
赤・ゴールド・青、ブライトネスを下げシャープネスフィルターを使って……
一つ一つの意味が分からないではないのだが、乱用しすぎると読みにくいだけである。
何気に使い方が変なのもあったし。
だいたいこの登場人物って、猟奇殺人者に生皮剥がれて殺されたんじゃなかったっけ?
復活したん? (←これは多分途中を読んでいないからいけないのかも)
………検死官のシリーズは、初めのころは専門知識満載で大好きだったのだが、
途中、中年女の恋愛事情みたいのがゴタゴタと入ってきて、ダルくなってきたのだった。
それでも、『検死官』 『死体農場』 あたりの訳文はとても読みやすかったから、しばらく読んでたんだけどな。
そういうわけでこれは最後まで読まないかもしれないので、
一応、読み始め記録、みたいな感じで書いておきます。