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読書録 『刑事の子』

宮部みゆき 『刑事の子』 今しがた、停止中ので読了。

………あらすじは後でどこかをリンクするとして。

宮部みゆきは老人と子供を描くのかうまいなあ、と、思う。
不幸にあったり苦労したりで、少し歪んでしまっていたとしても、
根が善良で賢く、素直な人々の………特に老人と子供の人となりを、

映画みたいな手法で、さりげなく、過不足なく読者に伝えるのには、毎度感心する。

でも逆に、「人で無しキャラ」を作るのは苦手みたいで、
「変な人がいました。」
「こんなことをしました。」
というだけで突き放されてしまっていることが多い。
(まあ、「模倣犯」を見るにつけ、悪人を描き出そうとするのは、やめておいた方がいいのかな、とは思うが)

物語が停滞しないのと、短編であること、わかりやすいことなどから
あっという間に読んでしまったが、
いい人しか出てこないから、さりげなさ過ぎていまいちだった。

それから、細かなツッコミ所は沢山あるんだけど、
宮部みゆきであることを考えると、
ページの都合か、いい加減に書いただけなんだろうな、と、つい思ってしまう。

時間つぶしに読み捨てる小説には、それはそれで価値があると思うが(ex 三〇〇ホ―〇〇)、
宮部作品にはもうちょっと違うものを期待したい。   ←身勝手に贅沢



ところで、雨が降るたびにダイヤがぐだぐだになる路線、
ど~にかして欲しいんですけど