読書録 『逆風の街』

徳間文庫　『逆風の街』　今野敏　読了

神奈川県警みなとみらい署。暴力犯係係長の諸橋は「ハマの用心棒」と呼ばれ、
暴力団には脅威の存在だ。
地元の組織に潜入捜査中の警官が殺された。
警察に対する挑戦か!?ラテン系の陽気な相棒・城島をはじめ、諸橋班が港ヨコハマを駆け抜ける。 　
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Bookデータベースより

２時間弱で読んだ。
引きが強いし、面白いので一気にいける。
余所のビューを見てもほぼ評価が高い。

でも、最近の今野敏らしいディテールはあまりなかったような。
諸橋・城島ほかのスタッフはとても魅力的だったのだが、
敵が途中ですり替わるのが（ストーリー上必要だったにしても）、思い入れがブレるようで残念だった。

それと、これは警察小説ではあるかもしれないが、推理小説ではないな。
推理小説風にもできたと思うのだが、見え見えのヒントを入れてたりして、読者を悩ませる意図が見えない。
もうひと捻りあるか、ラスボス風の悪い奴が出てきても良かったんじゃないかなあ。

２時間ドラマにしたら最高だと思う、って、これもおっさんばかりになるか