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読書録 『宰領』

色々あって脳がエキサイトしている。
一昨日は眠れなくなったので、無理やり小説を読んだり画集を見ていたりしたが、
あまりのめりこめたかどうかというと、疑問だ。

そういうわけでちょっと気の毒な感じの読書録、
新潮文庫 今野敏 『宰領』 読了。
メモっておかないと、多分きっとこれからの忙しさにかまけて、忘れそうなので、書いておく。

隠蔽操作シリーズ、いや、竜崎シリーズといったほうがいいかもしれない、その最新作だ。

   大森署管内で大物国会議員が失踪した。発見された運転手の遺体、そして謎の脅迫電話。
   舞台は横須賀へ移り、警視庁と反目する神奈川県警との合同捜査を署長・竜崎伸也が指揮することに。
   迷走する捜査の行方は―。白熱度沸点の最新長編!   Bookデータベースより、あらすじ


竜崎は大森署を掌握し、部下も副所長もすっかり使いやすい状態になっている。
合同本部にいた昔なじみの戸髙も、態度がめちゃ悪いなりに、仕事のちゃんとできる人になっているし、
職位が高いくせに小役人キャラの伊丹なんて、妙にかわいらしい奴になっている。
警視庁と神奈川県警の面子の張り合いなどくだらないと思いつつも、
こいつを懐柔・掌握しておいたほうが仕事が進むとなれば、気を遣った発言ができるようになった竜崎に、
そうそうそう、それでこそ官僚だよっ、と、わけのわからない応援をしたくなる。

というわけで、話自体は面白かったし、サクサク読んじゃったんだけど
シリーズの1や4に比べて感動というほどでもなかったかな。
自分の精神状態のせいなのか、この作品が(シリーズの中では)凡作なのか、
その辺は今の状況だと判断が難しいです。



面白かったせりふ

責任者である竜崎に向かって  「事件は現場で起きてるんだ」
電話を受けた竜崎の答え  「だから私は今、現場にきている」