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映画鑑賞録 『バルトの楽園』

いつ観たのだったかぜんぜん覚えてないけど、たぶん日独間のフライト中に飛行機の中で観てて、
そこそこ耳がドイツ語に慣れている状況だったのではないかと思う。

バルトの楽園』。原題は『Ode an die Freude

覚えている範囲での大まかなストーリーとしては、
第1次世界大戦時の日本の捕虜収容所の話で、捕らえられていたドイツ人捕虜たちを、人道的に扱って、
それは日本人の武士道の考え方と、きちんとハーグ条約を守った結果だ。という話だった、と、思う。
その中で、捕虜収容所の所長(?)が、会津出身で
当時は会津藩の出身者が(日本の政権中央で)馬鹿にされていたとか、
会津で苦労したことが原動力になって、人道的な行動に出たのだとか、いろいろくっついていたと思う。

でも、この映画で一番の見せ場は、ドイツ人捕虜が日本人兵士や地元の人と交流する様子だ。

パン屋出身だった捕虜が、日本のパン屋さんを紹介されて指導する様子とか、
捕虜たちがブラスバンドで演奏する様子とか、日本人と恋仲になる若いドイツ兵もいたし、
(収容されてすぐの時期に)脱走したものの、山に阻まれて逃げ切れず、地元民に助けられて、
その人たちに迷惑がかかると、山の中をさまよっていたと言い張る捕虜とか……

終戦になり、敵味方はないのだ、と宣言する収容所所長と、
日本人を友人として、贈り物を残していくドイツ人。

ドイツ本国に帰れることになったのに、日本に残る、と言いだした(元)捕虜がいて、
その人が後に神戸に移動して、神戸でパン屋さんを開く、というエピローグがついていた。
そういえば、映画の中でバウムクーヘン作ってたなあ、今もあるんだろうか、なんて思ったりした。

ついでに言うと、話が感動的な割には、平坦なつくりで、映画の評判自体はよくなかったようだ。
せっかく思い出したので、次回のドイツ出張時には、手土産にユーハイムのお菓子を買っていこう。


* 映画で話をつなげたらしいが、神戸のユーハイムは、ドイツ人捕虜が日本に残って作ったお店らしいし、
 ほかにもソーセージやお菓子や、パンの店の話がたくさん出てきて、
 日本人とドイツ人は気質が似ている、暮らしやすい、といわれるのは、この当時からだったのか、と
 あとで、思い返したものだった。

** なのにどうして映画鑑賞録を書いていなかったのだ、と、自分に突っ込み