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読書録『眼鏡屋は消えた』

創元推理文庫 『眼鏡屋は消えた』 山田彩人、しばらく前(秋の学会シーズン)に新幹線で読了。

  部室で目覚めると、八年間の記憶が失われ高校時代に逆戻り。
  母校で教師をしているあたしの身に何があったの? 
  しかも親友の実綺は高二の文化祭直前に亡くなっているなんて──。
  文化祭で念願の「眼鏡屋は消えた」を実演させるため、あたしは同級生に事件の真相を探ることを頼んだ。
  あたしがもっとも苦手とする、イケメン戸川涼介に。
  青春時代の甘く切ない事件を、リーダビリティ抜群の筆致で描く、第21回鮎川哲也賞受賞作。
                                                  (東京創元社公式HPより)

山田某だと思ってスルーしていたのだが、別人だったようで、
しかも鮎川哲也賞の帯がついていたので購入し……後悔した。 なかなかに評判も良くないようだ。

いわゆる、本格推理小説としての謎解きを目指したのはわかる、だが、普通の刑事もの程度のネタを
本格推理風にまわりくどく綴ったところで、本格推理とはいえないんじゃないか、と思う。
中途半端なコメディタッチも目指すものをわからなくしている原因だし
その結果が面白ければいいが、まったく面白くはない。

読書録を書くにあたって、リンク用の小説情報を探していたら、島田荘司推薦、とか書かれていた。
あ~、そんな感じね。先に知ってたら買わなかったのに。
私の中では、「島田荘司のお勧め=つまらん。」 と言う図式が出来上がっている。
大物小説家なのだから、わざわざ人と違うことを言わなくたって認められるんじゃないかと思うけど、
奇抜なこと、他人と反対のことをいう、って姿勢になってる気がするんだよね、島田氏。
島田氏の社会派を気取って、「取材はしないけどジャーナリスト風の小説家いてみる」ってスタンスも嫌だし。

と言うわけで、うわさほど酷くない、と言う評価も多いけど、
そんなうわさを知らなかった私には、面白味のない小説でした。