読書録 『魔女の1ダース』
「わたしたちの常識では、1ダースといえば12。ところが、魔女の世界では「13」が1ダースなんだそうな。
そう、この広い世界には、あなたの常識を超えた別の常識がまだまだあるんです」
そう、この広い世界には、あなたの常識を超えた別の常識がまだまだあるんです」
そうそうそうそう! と笑う部分と、
ああ、こういう切り口があったのかという部分と、
わずかに反感を覚える部分と、思い出深い一冊だ。
ああ、こういう切り口があったのかという部分と、
わずかに反感を覚える部分と、思い出深い一冊だ。
ま、映画って、そういうもんだけどさ。
「人類は愛せても隣人はなかなか愛せない」
うん、たしかにね。
アダムとイブの国籍は?
「イギリスは紳士の国だ、リンゴがひつとつしかない時、
それをまず女性に譲るアダムは英国紳士だったに違いない」
それをまず女性に譲るアダムは英国紳士だったに違いない」
「たかがリンゴ一個で男に身体を任せる女なんて、フランス人以外にはいない」
「どの人間にも共通する弱みなんて存在しない。
弱みとはその人間が弱みと思いこんだ時点から弱みとなる」
弱みとはその人間が弱みと思いこんだ時点から弱みとなる」
そして、「強みは弱みにもなる」 肝に銘じておきます。
とにかく名ゼリフが満載で、出展も
各国の政治から異国の寓話・小話から漫画から……と幅広く楽しめたのだが、
惜しむらくは、この文庫本を私が読んだのは2006年なのだ。
各国の政治から異国の寓話・小話から漫画から……と幅広く楽しめたのだが、
惜しむらくは、この文庫本を私が読んだのは2006年なのだ。
ちょうど新刊の文庫を片手にルフトハンザに乗り、フランス・ドイツに出張した。
出張中に秋篠の宮殿下に男の子が生まれた。
出張中に秋篠の宮殿下に男の子が生まれた。
フランス人やドイツ人、それから中国人と、天皇制の在り方や、女系天皇の話を山ほどした。
結論が出るはずもないが、国による考え方の違いや、歴史を考えるきっかけにはなった。
「魔女の1ダース」を読んだあとだったので、なおさら異国人の考え方がおもしろかった。
結論が出るはずもないが、国による考え方の違いや、歴史を考えるきっかけにはなった。
「魔女の1ダース」を読んだあとだったので、なおさら異国人の考え方がおもしろかった。
もともと、ゼブラは小学生の後半に日本に来たから、
常識が多々存在するのは、半ば本能レベルで知っている。
同じ部屋にインドの人、アラブの人、ヨーロッパ、米国、ロシア、アジア
いろんな人が働いていたから、いろんな考えがあるのも知ってる。
よその国に行ったら、極力、郷に従うように努めている。
なのに........ 2006年の7月に、彼女は亡くなっている。
私がこの本を読んだ直前らしい。
私がこの本を読んだ直前らしい。
とても、とても、残念だ。
今でも、そう思う。