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読書録 『さくら聖・咲く』

新潮文庫 畠中恵 『さくら聖・咲く ―佐倉聖の事件簿―』 読了。

 中学生の弟・拓を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員として働く佐倉聖は大学三年生。
大堂のコネを使わずに、就職活動に励む日々を送っている。大堂門下の議員達が持ち込んだ難問珍問を
鮮やかに解決してきた手腕で、大企業の面接中、閉じ込められた社員救出に一役買ったり、
加納代議士のストーカー騒ぎ、候補者の当落を予想する“神”の正体捜し等の謎を次々に解明。
一方で、インターンシップ先をなぜだか二ヶ月で首になったりと、就職戦線は波乱含み。
そんな聖のもとに、エントリーしていない五つの会社から「内定」通知が舞い込んで…。
聖の前に広がるのは、どんな未来なのか―。     Book データベースより



そんなに長くもないのに、読み終わるまでに、二週間くらいかかった。
畠中作品は、文章は悪くないし、話もコミカルだから、投げ出すほどではないのだが、
本に引き寄せ、読み進ませる魅力がなかった。

シリーズものの第2弾らしいが、就職活動のリアリティもなければ、選挙事務所のリアリティもない。
かといって、しゃばけシリーズのような切なさもないし、
それを吹き飛ばすくらいのキャラの魅力や、ばかばかしさもない。
自分の経験なり、取材なりを踏まえて書いてないことが伝わってきてしまう。
              (『しゃばけ』シリーズにおいて、江戸時代や妖怪の経験があった、とは言わないけれど)

私の場合、大学生の就活も、政治家の事務所も、どちらかというと身近なものだから、
なおさらリアリティのなさに興ざめしてしまったのかもしれない。


他の作品が気に入っているだけに、いろんな意味で、中途半端で残念でした。
でも、amazonレビューはそれなりにいいのよね・・・・・・・なんでだろう?