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仕事と子育てに関連する雑感

家庭環境だの職場環境と言うのは、環境問題なのかどうなのかと考えつつ、環境問題のカテゴリーに入れる。
雇用や社会保障などの切り口で話を進めるので、家族や友人関係がどうのこうのは、
付加的な問題として、ひとまずメインに絡めるのはやめておく。
あるべき社会への近似式を立て、第1項から話をはじめている、という意味だ。
 
                           ) )   )) ))) )
 
男女共同参画関連セミナー報告書を書きながら、
質疑応答や講師控室で聞いた内容をつらつら思い出した。
 
安倍総理はじめ、日本政府が勧めること>
育児休業を3年とれるようになりました。
少子化は問題で、子どもを育てるのは大事なので、母親は3年間は子供を育てましょう。
職場は、休業が終わって復職した母親に、元の仕事と給与を与えなければなりません。
 
<バリバリに働く女性が言う事>
3年も休んだら、どれだけ遅れちゃうかわからない。
仕事の最前線についていけなくなる。
それに、子供が生まれるまでは家事を分担してくれてた夫も、
3年も妻が家にいたら、面倒を見てもらうのに慣れてしまって、
復職した後に家事を手伝うのが嫌になり、復職に反対する。
育児休業を取った挙句、復職できなかった女性が大勢いる。
   ちなみに、女医さんや女性研究者の話のようです。講演者には弁護士さんもいましたです
「休業を取りたいと考える女性なんていないんです!」 と、言い切った人もいたなあ
 
育児休業を与えた企業のホンネ>
サービス残業とは言わないまでも、昔は10分程度の残業で済む仕事は仕上げて帰ってくれたのに、
出産>育休>復職後は、子育て中だから、と、堂々と切り上げて帰ってしまう。
彼女の配偶者が育児に協力的ではないのは、会社の知ったことではない。
また、元の職位に戻っても、1年間のブランクは大きくて、ソフトにも、顧客にも対応できないから、
しばらくは別の部署に移って貰いたいが、そうすると訴えると言われる……
 
 
まあ、そんなこんな、双方の恨み言みたいなのを聞かされるセミナーでもあったわけだ。
でも、報告書には、そういういろんなことの上澄みの、きれいごとを書くしかないわけだけども。
 

 
さて………
育児休業は、“子供を育てるために”国が休業制度として作ったものではないのだろうか?
成人である夫の面倒を見る、専業主婦になるための休業ではないよね?
退職ではなく、休業後に職場に戻ることがわかっているなら、戻った時に不都合がないよう、
休業中にも自分のスキルをキープ、あるいはアップをすることも義務なんじゃないだろうか?
夫の面倒なんか見てるヒマがあるなら、少し復職に備えておけ、と思うのだが。
 
一方、職場側も、休業中とはいえ、戻ってきたときに仕事に支障がないように、
ある程度職場へのネットのアクセス権を与えるとか、
知っていないと後々困るような職場の大きな動きがあったら、
戻ってきてほしい社員には(休業中だとしてもある程度は)、伝えておくべきなんじゃなかろうか?
 
 
私の勤めている研究所は、外国人割合の高い所で、
そのせいか、国際標準(アメリカやヨーロッパの基準)に近くなっているのかもしれない。
産休も育児休業も、何の疑問もなく普通にもらった。
当時の私の悩み事ときたら、とるに足らない(←直接の不利益のない)周囲の陰口や、
育児信念の違う保育園と病院の意見調整くらいだった。
 
でも、休業中、私が面倒を見なければならないアシスタントや、学生がいたから、
休んでいる間も、普段の30%~40%くらいの仕事をしていた気がする。
労務規定とか労働基準法的にはともかく、指導教官が学生の面倒を見るのは道義的な義務だと思う)
 
そのために必要な在宅での仕事環境も、ちゃんと職場で準備してもらえてた。
子供には思いっきりベタベタくっ付いてたけど、そんなに夫の面倒は見なかった♪
余った時間は、学会や職場からまわってきた仕事をしたり、ふだんはできない勉強をしてた。
だから、ママ友とお茶をしたり、訪問し合ったり、というチャンスはなかった。
          (それを、相談相手がいなくて寂しいとか、心細いと思う人はいるかもしれない)
 
在宅業務の環境準備をしている職場はたくさんある。
育児休業の「休業」という言葉に振り回されないで、
(仕事割合が低くなっているだけで)完全には休まないようにしておかないと、
復職できないんじゃないかなあ、と、思う。
 
 
   …………まあ、私は他の職場を知らないので、一般論的にいうことはできないが、
   大学や研究所は、もう少し休業時の運用方法を、女性職員のニーズに合わせてあげられないかな。
   と、比較的いい環境で、休業を取らせてもらった私は思います。
 
ま、その恩返し的な意味で、こういったセミナーにも参加しているわけですけども。