薬
テレビで、向精神薬を子供に投与する是非の話をやっているんですが………
番組作製上、方向性を決め、偏向されたインタビューである可能性も無視できないが、
発達段階にある子供への投薬、しかも幼児に対する向精神薬の投薬ですら、
厚生労働省で指針を決めていない、という。
検索してみたら、こんなのがヒットした。
もっと大きく報道されてもよかったと思うんだけど、震災で消えたな………orz
研究所の友人にも、保育園に通うお子さんが多動の診断を受け、投薬治療をしていると話していた人がいる。
最近の共同研究では医療系と絡みあうことも多く、やたら勉強はさせられるが、
私は医者ではないし薬品の専門家でもない。
だから、何が真実なのか判断する材料がないし、知識も到底及ばないだろう。
それに、薬品開発の世界自体にも、課題は多い。
(かつて、第三治験でひっくり返って、株価暴落っ どひゃあ という記事を書いた気がする)
だから、1時間や2時間 (あるいは1年や2年) 考えて結論を出そうというものでもないのだが。
その病院はNICU (新生児集中治療室)は持ち合わせていなかった。
生まれて間もない息子が、頻脈の発作を起こし、担当の産科医はあわてて他の病院に電話をかけた。
曰く、「頻脈の治療法は知っている、ここには薬もある。でもそれは成人に使うものだから」
心臓の病気は、瞬時に生死にかかわるから、医師たちの緊張感も違うのだとは思う。
結果的に、救急車で連れ込んだ幼児循環器の専門医に、
「大人に行われる、迷走神経 (首や眼球) を押さえる方法は、子供にはダメ。
新生児には数年前 (←当時) からは禁忌とされている」 ことを聞いた。
患者が同席している時に、治療案を他の医師に否定されることにキレてしまう医者もいるのだが、
担当産科医から出てきた言葉は、 「(ここに子供を連れて来て)よかった・・・・・」 だった。
専門家が捕まらなかったら、出産した産婦人科で投薬か治療する、と言われていたから、
その禁忌が、法的な縛りでない事は、なんとなくわかった。
また、いくつかの脈拍低下を促す薬のうち、産科医が使おうとした薬は子供に使ってもいい事もわかった。
産科医は生徒のように、若い循環器専門医の言葉を聞いていた。
(そのあたりで本院から、「戻ってこい」 という連絡があって、彼は帰っていくのだが)
体力に任せて、診察しているような人だったな。
その場で手に入るもので、時間との競争で、最良を尽くす、というのは、彼の経歴が関係しているのかな?
厚労省が取り決めるより早く、医者たちは現場で、
これは大丈夫、これはダメ、という知識と経験と情報を積み上げ、患者たちの治療に当たる。
どこまで触角を伸ばし、どこまで記憶するかは、医者の心づもりにかかってしまうのだろうな。
番組が変わって、小宮山洋子氏がタバコの税についての発言をしている。
おいおい、税制って、厚労省の仕事だったかょ?
彼女のやるべきことは、もっとたくさんあるのではないかという気がする。
#以前の話させていただくチャンスがあり、小宮山氏は非常に話の上手い、頭の良い人だと思っている。
#他の議員に比べると、ダントツでした。単にタヌキでないのかもしれないが。
#理念があり、その実現に頭の良さを使うのだろう。
#でも・・・・・・・・・その、理念が・・・・・・・・・・・なあ orz
#政党の方針に振り回されることなく、医師会に寄りすぎることなく、
#厚労省全体とうまくやってください、と、祈るばかりである。
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医学系は、揉めるのよ....orz