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映画鑑賞録 『おくりびと』

ソウル―成田間で観ました、ラスト30分前まで。 ここで成田到着かよぉ(号泣)
くやしかったので、(キッズ以外の) 邦画を借りることはほとんどないのに、DVDをレンタル。
       

ストーリーもさることながら、遺体を清めて棺に入れる手順と動きが、実に美しく粛々と撮影されている。
思わず、息をつめて見とれてしまう。
特に、社長役の山崎努の動きがいかにも和の様式美といった感じで素晴らしかった。
ストーリー中のエピソードその他は、あの動きがあった上ではじめて効果が出てきたものだと思う。

遺体に化粧を施す仕事の映画といえば、
少し古くなるが、洋画の 『永久に美しく』 がそうだ。
こっちはファニーなブラックコメディなので 『おくりびと』 とは比較すべくもないが、
遺体を美しく仕上げるのには愛情とテクニックが必要で.....あたりは共通するのかも。

また、主演のせいだけでなく、淡々としたトーンが、
『ファンシーダンス』 を思い出させました(笑)
バンドやってる大学生 (本木雅弘) が、お坊さんの修行をする話だから、
組み合わせとしても似ているかな。
これもコメディ (おなじBでもB級コメディ?) だが、彼の僧侶としての動きが美しかった。
和の動きが上手な人なんだろうなあ、と思う。
      って、 がーーーーーん @_@;  
              20年も前なのか、この映画。いつ観たんだ、私は。

いろんな映画を話題にしたので、まとめてURL
  おくりびと    http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13178/index.html
  永遠に美しく   http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD6424/index.html
  ファンシイダンス http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD26542/index.html


見てない人が多そうな気がしたので、で、テレビでやりそうなのでネタばらしは控えめにしておきます。
写真の下からちょっとだけネタばれ。
               (画像はパリのマドレーヌ教会....だったかな。教会名忘れた (^^;)

イメージ 1

気になるところ&感心したところと言えば、

 ・チェロの音、潰れた古い喫茶店、東北の低い空、納棺という仕事...... 
  綺麗にコーディネートされていて、音響&ビジュアル的に、出来過ぎ感がある。

 ・納棺師という職業の貴賎と言うか、田舎町での扱いって、こんなものなのかなと、
  (ストーリーとは別の部分で) 不思議に思ったが、そのあたりはそのままスルーされた(笑)
  エピソードを利用して、主人公の周りだけ納めた感がある。 
                (まあ、それ以外に纏めようもないかも)

 ・良くも悪くも、想定内で意外性がない。 
  お父さんを生きている設定なのは、後で亡くなるからなんだろうなあ、とか、
  元気に見えるこの人が死んで、主人公が納棺して、友達の偏見が消えるんだろうなあ、とか。
  そうはいっても、そのそれぞれが順当に直球の素晴らしい球で来るのは、潔かった。

 ・ラストは説明をつけすぎで、過剰演出だったように思う。
  はっきり言って、石を渡すシーンは不要。

 ・これも過剰演出なところ、冒頭がコミカルなのは悪くないんだが、
  剃刀で怪我をした時の、香港映画並みのオーバーアクションは、
  正直、引きしました。 

 ・細かなことだが、本木雅弘の肉付きよすぎというか...... 
  まあ、鍛えてはいるんだろうけど、
  なんとなく年齢が設定に合わんような気がする (苦笑)


 あえて引っかかったところを書きましたが、邦画らしい、良い映画でした。