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過去の読書録 『東亰異聞』

            録画してあったテレビドラマや映画を、DVDに焼いています。 時間がかかるのよ、これ。
                        個人使用とは言いながら、ネットで手に入れた画像でレーベルを作ると、市販品のようです。

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庫本山崩しが、震災時に本物の山崩しになっちゃったりもしたのだが、その中の一冊。  
新潮文庫 『東亰異聞』  小野不由美

いつ読んだんだったかなあ。
それなりに読み切ったし、切なかったし、面白かったのだとは思います。
文楽人形だの、魑魅魍魎 (ただし妖怪ではなく妖精っぽい) だのも、好みにヒットしてた。
ただ、私はハードSF以外のパラレルワールドものの面白さが良くわからないので、
この人の 『魔性の子』 や 『十二国記』 はダメだったのですが、
そっちの本を(少なくとも一冊)手にとるきっかけになったのは、この『東亰異聞』 だったように思います。
 
  帝都・東亰、その誕生から二十九年。夜が人のものであった時代は終わった。
  人を突き落とし全身火だるまで姿を消す火炎魔人。
  夜道で辻斬りの所業をはたらく闇御前。さらには人魂売りやら首遣いだの
  魑魅魍魎が跋扈する街・東亰。
  新聞記者の平河は、その奇怪な事件を追ううちに、鷹司公爵家のお家騒動に行き当たる…。
  人の心に巣くう闇を妖しく濃密に描いて、官能美漂わせる伝奇ミステリ。
                                          from amazon
 
残念ながら、カスタマーレビューで書かれているような、どんでん返しに、
私は引っかかる事ができませんでした。
この部分を楽しめると、推理小説……いや、単なる謎ときものとしても面白いと思うのですが。
 
でも、少なくとも、あのアジアっぽくとろりとした明治~大正の空気を感じることはできるし、
それでいながら、時代ホラーの江戸川乱歩よりは身近でお洒落(?)なので、
Jホラーのお好きな方にはたまらないのではないでしょうか。
 
なお、耽美小説みたいな言いまわしについては、
時代設定と、キャラクターが少々猥雑なので、(泉鏡花のような)ゾクゾクする耽美さは味わえません。
                                   (その分、ホラーは、いくぶん身近です)
 
..........って、この作品にハマりきらなかったもう一つの理由は、同じ雰囲気の漫画が好きで、
すでにそっちで経験している空気感だったからなんですよね~
というわけで、続いて、漫画の方を書きます。

今となってはずいぶん古いものなんですけどね。